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プロは入らない「保険」とは 元保険営業マンが進める「解約」方法

この保険、解約してもいいですか?

 2023年10月23日、オフィスバトン「保険相談室」代表・後田亨さんの著書『この保険、解約してもいいですか?』(日経BP)が発売された。

『この保険、解約してもいいですか?』後田亨 著(日経BP)
『この保険、解約してもいいですか?』後田亨 著(日経BP)

 著者は、1995年から約15年間、大手生命保険会社と保険代理店で営業職を経験。その後、2007年に刊行した、初の著書『生命保険の罠』(講談社)がベストセラーとなったのをきっかけに独立し、現在は著述業と保険の有料相談を手掛けている。

 本書は、保険に入りすぎている架空の夫婦に、保険商品の仕組みから業界の裏事情まで知る著者が、「不要な保険の解約」を提案する物語形式の内容となっている。

 もちろん、単に保険不要論を説くだけではなく、保険の本質的なメリットを説きつつ、「検討に値する保険」が、FWD生命、アクサダイレクト、都道府県共済などの具体的な商品名を挙げて紹介されている。

金額の大小が肝心

 具体的には、どんな保険が不要とされるのか。たとえば、保険をよく知る保険会社の内勤部門の人たちは、「万一の時に給付される金額の大小」で保険加入を決める。そのため、「定年までの死亡保険」だけを契約して、医療保険などが対象とする軽い病気など「自分で支払える範囲」のリスクには保険を使わないという。

 保険の本質的な仕組みがわかると、「入るべき保険はごく限られている」と納得した上で、NISAやiDeCoなどの投資に回すお金をつくることができるという。経済評論家・山崎元さんも推薦する、保険にまつわる疑問や迷いにズバリ答える1冊だ。

【こんな疑問や悩みに答えます】
・「医療保険」は本当に必要?
・ がん家系なので「がん保険」が気になる。
・「掛け捨て」の保険は、損なのでは?
・「終身保険」の保険料が重く、家計を圧迫している
・ 自営業者は「就業不能保険」に入るべき?
・ 子どもが生まれたら「学資保険」に入るべき?
・ 老後資金が心配。銀行預金より、保険のほうがお金は増えるのでは?
・ 投資は怖い。保険のほうが安心なのでは?
・ 今、保険を解約したら損してしまう。
・ 販売員と付き合いがある。提案を断るいい方法を知りたい。
・ 将来の国家財政が不安。民間の保険で備えるべきではないか? ......など。


■後田亨さんプロフィール
うしろだ・とおる/1959年生まれ。長崎大学経済学部卒業。1995年より、大手生保と乗り合い代理店で約15年、保険の営業職を経験。販売員と顧客の利益相反を問題視し、2012年に独立。以降、執筆・講演・有料相談に従事する。『いらない保険』(講談社+α新書)『生命保険は「入るほど損」?!〈新版〉』(日本経済新聞出版)など、著書多数。


※画像提供:日経BP

 
  • 書名 この保険、解約してもいいですか?
  • 監修・編集・著者名後田 亨 著
  • 出版社名日経BP
  • 出版年月日2023年10月23日
  • 定価1,760円(税込)
  • 判型・ページ数A5判・184ページ
  • ISBN9784296203468

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