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アンティーク好き必見。4千年の歴史を持つ「西洋鍵」の世界

西洋の鍵 4千年の歴史にみるすぐれた機能とデザイン

   ミステリーやファンタジー作品で、小さいながらも物語を大きく動かす存在となるのが「鍵」だ。実生活の中でも私たちの生活を支えてきた。

   特に、西洋鍵は意匠が美しい。時代によって素材やデザインへのこだわりが高く、見ているだけでもうっとりしてしまう。

   2023年10月10日『西洋の鍵 4千年の歴史にみるすぐれた機能とデザイン』(グラフィック社)が発売される。

『西洋の鍵 4千年の歴史にみるすぐれた機能とデザイン』ジャン=ヨーゼフ・ブルンナー 著 (グラフィック社)
『西洋の鍵 4千年の歴史にみるすぐれた機能とデザイン』ジャン=ヨーゼフ・ブルンナー 著 (グラフィック社)

   本書では、4000年もの鍵の歴史を振り返りながら、各時代を象徴する鍵を解説している。

   熟練の職人技でつくられた「名匠の鍵」、聖なる場所の開閉という特有の機能と芸術性を兼ね備えた「教会の鍵」、徽章(きしょう)や君主のモノグラムで豪華に装飾された「侍従の鍵」など、謎めいていて興味をそそられる。


   木や骨、青銅、錬鉄、金銀など素材も異なる。デザインに採用されるモチーフも、動物や植物、神話、紋章、王冠、モノグラム、紋様など様々だ。





   本書の目次は次の通り。

序文 鍵の形態学 紀元前約2000年 古代ギリシアの鍵 湖上住居の鍵 ケルトの鍵 ローマ時代の鍵 パレスチナの鍵 中世初期からカロリング朝にかけての鍵 ヴァイキングの鍵 ロマネスク様式の鍵 ゴシック様式の鍵 ルネサンス期の鍵 名匠の鍵 教会の鍵 侍従の鍵 バロック/ロココ様式の鍵 英国スタイルの鍵 重厚なアイアンチェストの鍵 ふたつの機能を果たす鍵 18~20世紀の鍵 現代の鍵 ローマ時代からゴシック時代にかけての鍵の変遷 ルネサンス期から20世紀にかけて鍵の変遷 用語集 引用文献 世界の博物館 クレジット 謝辞 寄贈者一覧 参考文献

   各時代の鍵にはそれぞれの美しさがある。その鍵がどんな世界への扉を開いてきたのか、想像をめぐらすのも楽しい。アンティーク好きにおすすめのマニアックな一冊。

■ジャン=ヨーゼフ・ブルンナーさんプロフィール
西洋鍵のコレクター。アンティークの鍵に魅せられ、収集をはじめる。4年の調査期間を経て本書を執筆すると、長年、待ち望まれた鍵に関する参考書として評価を得た。貴重なコレクションの一部、ケルトおよびローマの鍵は、スイスのヴヴェイ歴史博物館に寄贈され、現在、当館の所蔵する鍵とともに一般公開されている。


※画像提供:グラフィック社


  • 書名 西洋の鍵 4千年の歴史にみるすぐれた機能とデザイン
  • 監修・編集・著者名ジャン=ヨーゼフ・ブルンナー 著
  • 出版社名グラフィック社
  • 出版年月日2023年10月10日
  • 定価2970円(税込)
  • 判型・ページ数B5判、256ページ
  • ISBN9784766138047

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