2023年7月19日に発売された『スヌーピーの会話術』(リベラル社)が、累計1万4,000部のヒットとなった。
本書は、チャールズ・M・シュルツさん原作、谷川俊太郎さん翻訳によるコミック「ピーナッツ」に隠れているコミュニケーションのヒントを紹介するもの。監修はスヌーピーファンの精神科医・香山 リカさんが担当。発売から1週間で増刷が決定し、書店でも話題になっている。
香山さんは、中学1年生以来のスヌーピーファンで、精神科医になってから何度も「人間関係やコミュニケーションのコツはあのピーナッツの世界にあるのでは?」と感じていたという。
本書では、クセのある登場人物たちが繰り広げる、一見すると「噛み合っていない」会話が楽しいコミックを読みながら、「会話は正しく返さなくても大丈夫。理屈抜きのキャッチボールもあってよい」「同じ方向を見ていなくても一緒に話すことに意味がある」など、スヌーピー流のやさしいコミュニケーションを学ぶことができる。
たとえば、試験の結果を恐れて「いい点」であることを祈る少年(ライナス)に、主人公であるチャーリー・ブラウンが「試験勉強の前にそのお願いやらお祈りをするべきだった」、つまり試験勉強を真面目にすべきだったと暗にたしなめると、ライナスは「お祈りを勉強と混同してはいけない」とさらに皮肉で返す。ピーナッツ的会話術ではこのように、相手の言葉へ真面目に答えなくても会話が成立していく。
このほか、スヌーピーと仲間たちのプロフィールや人間関係の相関図も掲載され、スヌーピーファンならずとも楽しめるようになっている。
【目次】
CHAPTER1 自分を守る会話術
CHAPTER2 仲を深める会話術
CHAPTER3 視点を変える会話術
CHAPTER4 言葉のいらない会話術
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