世界で愛される犬のキャラクターといえば、チャールズ・M・シュルツのコミック「ピーナッツ」に登場するビーグル犬、スヌーピーだ。大きな垂れ耳と丸い鼻、真っ白なふわふわ感に癒される。
2022年はシュルツの生誕100周年。現在、発売中の「ペンブックス」では、1冊まるごとスヌーピーを大特集している。著名人が語るスヌーピーとその仲間たちの魅力や、物語とゆかりのあるサンタローザの町、スヌーピーミュージアムなど、さまざまな角度からスヌーピーを掘り下げている。
1950年にスタートした「ピーナッツ」。魅力はなんといっても、個性豊かなキャラクターだ。スヌーピーの飼い主で赤毛の女の子に恋をしているチャーリー・ブラウン、スヌーピーの親友のウッドストックをはじめ、「ガミガミ屋さん」のルーシーや、チャーリー・ブラウンの妹で独自の哲学を持つサリー、安心毛布と指しゃぶりがやめられないライナス、おもちゃのピアノでベートーヴェンの曲を奏でるシュローダー......。どのキャラクターも、どこか誰かに似ている気がして、親しみやすい。
「ピーナッツ」は、子どもたちが過ごす何気ない日常を描きながら、時に哲学的で、大人が読んでもハッと気づかされるシーンが多い。本誌では、「ピーナッツ」がいまなお共感される秘密を探るべく、作者のシュルツと彼が愛したサンタクローザの町についても詳しく紹介している。
人とのつながりを大切にしたシュルツには、負けず嫌いの一面があったというエピソードも。
ほかにも、スヌーピーの絵の変遷や物語の時代背景、訪れたい聖地まで、マニアなら押さえておきたい情報が満載だ。
もくじは以下の通り。
スヌーピーの原点を探る。
スヌーピーの故郷、サンタローザへようこそ。
チャールズ・M・シュルツが、心から愛した場所。
〝スパーキー〞に愛され、愛し続ける人々。
「ピーナッツ」のすべてがわかる、ミュージアムへ。
知られざる原点に、名作の萌芽を見つける。
スヌーピーの絵は、こうやって変化してきた。
ニュース誌の顔にもなった、カバー"ドッグ"
3つのテーマで読み解く、シュルツの視点。
【宇宙】 月に着陸したビーグル犬は、宇宙開発のシンボルに。
【音楽】 ジャズからベートーヴェン、人々の心をつかむ音楽の秘密。
【言葉】 子どもたちの言葉の数々が、大人の心を刺激する。
もっと知りたい! ピーナッツとシュルツの言葉
ピーナッツの歴史とこれから。
描き続けて50年、「ピーナッツ」をたどる。
チャーリー・ブラウンと仲間たち、人物相関図。
思いを受け継ぎ、生き続けるキャラクター
ピーナッツの世界観を守る、エディターの仕事。
シュルツが力を注いだ、アニメーションとは。
未来をつくるTAKE CARE with PEANUTSプロジェクト
スヌーピーに会いに行く。
何度でも訪れたい、スヌーピーミュージアム
マニアならずとも巡りたいピーナッツの聖地。
クリエイターたちを惹きつけるスヌーピーの引力の正体。
最強コレクターに聞く、共感を集める理由。
ノリタケと探る、名匠シュルツの描く「線」。
赤い屋根の小屋の中は、いったいどうなってる?
私のお気に入りの、「ピーナッツ」の仲間たち。
トリビュートミニ絵本『Happeanuts』 荒井良二 作・画
洒脱な線ですべてを伝える、カッコよさ。
シンプルな線画で、豊かな表情と細やかな感情、コミカルな動きを伝えるシュルツの表現力に、改めて感動させられる。まさに「みんなの」スヌーピーだ。世代も国境もジェンダーも超え、愛され続ける普遍的な魅力の理由がわかる一冊。
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