職場での悩みの8割は人間関係に起因すると言われる。業務過多やミスマッチな仕事内容もストレスになるが、周囲の人間関係が良いと乗り切れることもあるだろう。
逆に、仕事内容や社内制度が自分に合っているのに、働くメンバーが合わないと毎日が憂うつになってしまうもの。相手のちょっとした言葉に、案外ダメージを受けてしまうこともある。
2023年8月18日『聞いてはいけない スルーしていい職場言葉』(新潮社)が発売された。
例えば「お前、例の件だけど、評判悪いよ」という先輩の言葉。親切心なのかもしれないが、言われた方は振り回されてしまう。そういう言葉は「聞いてはいけない職場言葉」として取り扱うと、前向きに行動できる。
本書は、自分の心を守るためにはスルーした方が良い言葉をたくさん紹介していく。先輩のささやき、上司の説教、同僚の愚痴――なぜ「聞いてはいけない」のか、その理由を詳しく解説している。
目次にはほかにも、「絶対大丈夫か」「老害」「ワーク・ライフ・バランス」「やればできる」「劣化」「ガチャ」「誰にでもできる仕事」など、耳にしたことがあるワードが並ぶ。
■目次
はじめに――困った言葉から解放されよう
第1章 聞いてはいけない大人の説教
1「評判悪いよ」という人に近寄ってはいけない
2「絶対大丈夫か?」がすべてを止める
3「寄り添う」の次はあるのか
4「何とかしろ」の末路は怖い
5「机上の空論」は宝の山
6「夢を持て」の先にあるもの
第2章 新しそうだけど正しいのか
1「老害」はブーメランとなって返ってくる
2「劣化」という人ほど劣化していないか
3「ガチャ」は不幸を呼ぶ禁断の言葉
4「失われた世代」という他人事
5「さん付け」で風通しはよくなるのか
6「ワーク・ライフ・バランス」という迷路
第3章 呪縛の言葉から解放されよう
1「迷惑かけるな」が仕事を小さくする
2「許せない」思いをエネルギーに
3「やればできる」は子どものおまじない?
4「あれが好きな人はダメ」という人こそダメ
5「デジタル後進国」では困るけれども
6「誰にでもできる仕事」と思ったら負け
おわりに――言葉で職場は変わる
若い世代だけでなく、上司や先輩の立場にある人にも参考になるはず。前向きに働くためには、聞き流すべき言葉を知っておこう。
■山本直人さんプロフィール
やまもと・なおと/1964(昭和39)年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。博報堂に入社。2004年退社、独立。現在マーケティングおよび人材育成のコンサルタント、青山学院大学経営学部マーケティング学科講師。著書に『電通とリクルート』など。
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