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こころの問題描く漫画、『リエゾン』『こころのナース夜野さん』の副読本

B.E. Summer Edition(夏号)

   2023年4月に創刊された新雑誌「B.E.」(白蝶社)は、「漫画を深く読むための副読本」だ。漫画で描かれるさまざまな社会問題をテーマに、その背景を深掘りしていく。7月12日に発売された夏号のテーマは、「こころの問題」だ。

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   今回、特集するのは精神病棟を舞台に描かれる医療漫画『こころのナース夜野さん』(小学館)と、テレビ朝日系列でドラマ化もされた人気作『リエゾン―こどものこころ診療所―』(講談社)の2作品。

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   巻頭特集では、『こころのナース夜野さん』の作者、水谷緑さんへのインタビューを掲載。なぜ、精神科で働くナースを物語の主人公にしたのか。執筆時の考えや制作中に関わった医療従事者や患者とのエピソードを聞いている。

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   続いての特集は、「子どもたちの心」がテーマ。一般社団法人ヤングケアラー協会の小林鮎奈さんの話を通して、『リエゾン―こどものこころ診療所―』で取り上げられていた「ヤングケアラー」のテーマに迫る。

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   映画『誰も知らない』と漫画『リエゾン』を対比し、子どもたちの環境を描くメディアはどう変わっていったのか、その変遷をたどる。

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   さらに、「終活」をテーマにした特集も掲載。一般社団法人グリーフサポート研究所の橋爪謙一郎さんは、「誰も悲しませないように準備することは不可能である」と語る。誰もが向き合う大切な人の死について考えていく。

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<目次>
Chapter 1. こころの問題とは何か
Chapter 2. 巻頭インタビュー
コラム:夜野さんの言葉
Chapter 3. 仕事とこころ
Chapter 4. こどもの話
Chapter 5. ヤングケアラーを巡る社会変化
コラム:リエゾンの言葉
Chapter 6 .就職活動とこころ
Chapter 7. 悲しみと向き合う
Chapter 8. 悲しみと向き合う場所で
Chapter 9 .書籍紹介
Chapter 10. 新作品の告知
Chapter 11. 編集後記
次号予告

 今後は、「貧困」や「シスターフッド」「芸術」などのテーマを取り上げていく予定。下記の書店または、合同会社OTANIACSのオンラインストア(https://store.otaniacs.tokyo/)にて取り扱っている。

オリオン書房ルミネ店(立川市)
オリオン書房ノルテ店(立川市)
文禄堂 荻窪店
文禄堂 高円寺店
あゆみブックス 早稲田店
リブロ 汐留シオサイト店


※画像提供:合同会社OTANIACS




 


  • 書名 B.E. Summer Edition(夏号)
  • 出版社名白蝶舎(合同会社OTANIACS)
  • 出版年月日2023年7月12日
  • 定価1400円(税込)

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