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シンプルコーデが怖くなくなる。「VERY」スタイリストの「秘密のテクニック」

私たちに「今」似合う服

 オシャレは我慢、なんて言われた時代はもう終わり。これからは、誰かでなく自分のために服を選びたい。


 『私たちに「今」似合う服 新しいベーシックスタイルの見つけ方』(大和書房)は、人気雑誌「VERY」「LEE」などで活躍するスタイリスト・福田麻琴さんが、同世代の40~50代の女性に向けて、自分自身のための服選びを提案する1冊。忙しい仕事をこなす一方で一児の母でもある福田さんが、「ファッションを通して自分が変化していく様子」を赤裸々に綴っている。

 心も体も変化の激しい、不安定な年代ともいえる40〜50代。仕事や家族を優先し、自分のための時間をあまり持てずにきた女性も多い。自分自身はどのような服を着たいのか、何が似合うのか、どうやって着こなすべきなのか......と悩んだとき、福田さんの言葉は、自分らしいスタイルを見つける手助けになるはず。

清潔感にすべてを注ぐ

 本書の第1章「ファッションのこと」では、福田さんがパリ留学時代に実感したというシンプルイズベストの大切さを語っている。

パリ留学で学んだ「シンプルイズベスト」
パリ留学で学んだ「シンプルイズベスト」

 黒タートルにデニムのような究極にシンプルなコーデも、「お助けアイテム」を活用すれば格好良く着こなせるのだそう。スカーフを一巻き、パールのピアスを着ける、ベルトをいいアクセントに......。

 そして、そんなふうにシンプルコーデをぐっと華やかにするアイテムは「本物」を選んでほしい、と福田さんは言う。

「どんなにシンプルな服だって、きっとそのすべてを本物に見せてくれるから。これは私がこっそりこだわっている秘密のテクニックです」

 さらに、シンプルさ以外に福田さんが大切にしていることの1つが、清潔感だ。

「ここからのファッションは清潔感にすべてを注ぎましょう」
ボロボロのスニーカーを履きこなそうとするより、キレイな1足を
ボロボロのスニーカーを履きこなそうとするより、キレイな1足を

 清潔感自体はよく聞く言葉でもあるけれど、具体的にはどこに気をつければいいのか。福田さんの定義は、「整って見えること」。高価な服でなくても、きちんと洗濯した上で黄ばみや毛玉などをケアしていればそれが1番のオシャレなのだとか。

「もしアイロンをかける余裕がないのなら、ノーアイロンで着られる服を探すべき」
「ちなみに私の持っている服のほとんどは洗えてノーアイロンで着られます。それが今の自分にはちょうどいい」

 服だけでなく、スニーカーが汚れていないか、ネイルが剥げていないか......など、足先まで意識を向けたい。

 無理をしすぎず、整って見えることを大切にする。そう考えるだけで、日々のコーディネートを肩ひじ張らずに楽しめそうだ。


■福田麻琴さんプロフィール
ふくだ・まこと/スタイリスト。1978年生まれ。「LEE」「VERY」「mi-mollet」など女性誌やwebマガジンのスタイリングを中心に広告、CMの他、エッセイの執筆、ブランドのディレクション、バイイング、コラボ商品開発など幅広いジャンルで活躍中。フランス留学を活かしたフレンチテイストに抜け感を加えたベーシックスタイルにファンも多く、Instagram、YouTubeも人気。


(文・犬飼あゆむ)

※画像提供:大和書房


   
  • 書名 私たちに「今」似合う服
  • サブタイトル新しいベーシックスタイルの見つけ方
  • 監修・編集・著者名福田 麻琴 著
  • 出版社名大和書房
  • 出版年月日2023年5月27日
  • 定価1,540円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・192ページ
  • ISBN9784479785873

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