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『相棒』撮影中に「借金地獄」 六角精児が陥った三重苦

六角精児の無理しない生き方

 国民的人気を誇るドラマ『相棒』シリーズ。その出演者の中に、ドラマの撮影と同時並行で「借金地獄」に陥っていた人がいたことを知っているだろうか。

 今回は、2023年6月1日に発売された本『六角精児の無理しない生き方』(主婦の友社)から、『相棒』で鑑識・米沢守役を演じた六角精児さんの借金に関するエピソードを紹介する。

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離婚、借金、家賃・・・・交通費払えず歩いて帰宅

『相棒』への出演で知名度を大きく上げた六角さん。ところが本書には、その『相棒』へ出演し始めた時期こそが、六角さんにとって「いまのところ人生でもっとも苦しかった時期」だったと書かれている。

 当時、六角さんは離婚した元妻に子供の養育費を払いつつ、自分の借金の返済にも追われていた。アパートの家賃も当時の六角さんにとっては大変な負担で、家賃・借金・養育費の三重苦を抱えた大変な状況だったという。

 このような経済状況のため、『相棒』の撮影現場へ行くためのわずかな交通費もギリギリだった。都内での撮影の場合、節約のため、電車に乗るのは横浜駅まで。自宅のある関内の向こう側までは、毎回歩いて帰っていた。

 このほか、「借金は借りるときよりも返すときのほうが圧倒的に大変」「追い込まれないと借金なんてものはなくならない」「すべて返済したときには周りの景色が違うように見えた」など、含蓄あふれる「借金語り」を読むことができる。

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■六角精児さんプロフィール
ろっかく・せいじ/1962年6月24日、兵庫県生まれ。学習院大学中退。1982年に劇団「善人会議」(現・扉座)の旗揚げに参加。主な劇団公演に出演し、その後ドラマや映画などでも活躍。2009年「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」で映画初主演。大劇場から小劇場まで幅広くこなす役者ながら、鉄道好きでも知られ、「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」(NHK-BS)などの番組にも出演している。また、ミュージシャンとしても「六角精児バンド」で2枚のCDをリリース。2022年には初のソロアルバム「人は人を救えない」を発売した。現在、NHKラジオ第1の生放送番組「ふんわり」木曜日のパーソナリティーを担当。


※画像提供:主婦の友社


 
  • 書名 六角精児の無理しない生き方
  • 監修・編集・著者名六角 精児 著
  • 出版社名主婦の友社
  • 出版年月日2023年6月 1日
  • 定価1,430円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・168ページ
  • ISBN9784074546305

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