人気エッセイストの山本ふみこさんは、2021年5月、62歳のときに、東京から埼玉・熊谷の古民家に移り住んだ。
古さと新しさが入り混じる、築150年の暮らし。引っ越し前後のことと現在の日常をつづった著書『あさってより先は、見ない。』(清流出版)が発売された。
家族のこと、家事のこと、料理のこと、仕事のこと、大好きな人たちのこと。笑いに包まれた暮らしの秘訣を、エッセイとカラー写真で紹介している。
わたしのなかにだって「心配」のタネは蒔かれ、それが育とうとする瞬間瞬間はあります。が、まだ起きていないそんな事ごとに気をとられている暇があったら、毎日をおもしろがって生きようと思い直すのです。
困ることが起きたら、そのとき困ろうと、思い直すのです。
(「はじめに」より)
【目次】
はじめに
第1章 旅するように暮らす
元旦はハムエッグ!/ジルベールとセリア/あなたたちとわたし/眠りの森/ブランコ/いまが最上/〈その後〉の〈その後〉の....../二〇二三年・いま―旅するように暮らす
第2章 食べる
置かれる/黒豆/あちちの小瓶/赤えんどう豆/二〇二三年・いま―食べる
第3章 泣きそうになる
連絡帖/歩く/通路/大切な日/あけびの籠を提げながら/佃煮/せっかくだから/なんでもないけどなんでもなくない/二〇二三年・いま―泣きそうになる
第4章 日常愛
そのひとの隣りに/オールド・スポート/夏の記憶/灰汁抜き/遊び/くり返しくり返し/玉ねぎと卵のおみおつけ/摘む/草のこえ/二〇二三年・いま―日常愛
第5章 くまがや日記
二〇二一年五月八日―十一月
おわりに―十年後のわたし
■山本ふみこさんプロフィール
やまもと・ふみこ/1958年、北海道小樽市生まれ。随筆家。「ふみ虫舎」エッセイ講座主宰。自由学園最高学部卒業。出版社勤務をへて文筆業へ。日々の暮らしに寄せるあたたかな視点が読者の共感を集めている。東京都武蔵野市教育委員や東京都市町村教育委員会連合会会長を歴任。著書に『忘れてはいけないことを、書きつけました。』(清流出版)、『家のしごと』(ミシマ社)など多数。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?