マスク着用が個人の自由になったこのごろ、いざマスクを外してみたらなんだか顔が太ったような気が......? もしかしたら、原因は顔の「むくみ」かもしれない。
痛みや心身のあらゆる不調に対して自分自身でアプローチするセルフケアについて、70もの豊富なやり方をイラスト付きで紹介した『不調が消えて、身体が整うセルフケア大全』 (大和書房) 。
今回は、本書の5章「目指すは『健康美人』! 自分でできる美容ケア」から抜粋し、日常にすぐ取り入れられる、むくみ解消や小顔効果など美容にアプローチするセルフケアをいくつか紹介したい。
本書では、毎日のスキンケアついでに10秒でできるむくみ解消法として、「肩回し」を推奨している。
「鎖骨の下には静脈角という場所があり、ここにリンパ液が流れ込んできます。肩を回すと、静脈角にリンパが入りやすくなるので、むくみの解消につながるのです」
著者の小柳さんによれば、顔のむくみの原因は、体内で血液やリンパ液がうまく回らなくなること。そこで、肩回しによって血液やリンパ液を巡らせるのが効果的というわけだ。
具体的には、それぞれの肩に手を添えて、後ろに3回、前に3回、さらにもう1度後ろに3回、大きく肩を回す。リンパ液は特に左側に集中するため、左側を多めに回すのも良いとのこと。
むくみの解消だけでなく、「小顔」もセルフケアで目指すことができる。小顔になりたいときに意識したいのが、首の前側を広く覆う「広頸筋」という筋肉。これが疲れて縮むと、顔全体が下に引っ張られ、実際より顔が大きく見えてしまうのだそう。
そこで、本書で推奨しているのが「鎖骨を横にみがくようにして刺激する」運動。骨に皮膚を擦りつけるようなイメージで、鎖骨を刺激する。これによって、広頸筋がゆるむことで顔と胸の距離が離れる。すると、下に引っ張られていた顔が本来の位置に戻るのだそう。
さらに、同じく小顔効果が得られるとされているのが「外側翼突筋マッサージ」。
「口の中に親指を入れて、奥歯の奥をマッサージしましょう。こうして頬骨の深層にある外側翼突筋をゆるめることで、小顔効果を期待できます」
口の中に指を突っ込むことに抵抗がある場合は、アルコール消毒などをしてから取り組むと良いかもしれない。
これらのセルフケアはいずれも、仕事の合間のちょっとした休憩時間にできるものだ。習慣にして、「健康美人」を目指したい。
■小柳弐魄さんプロフィール
こやなぎ・にはく/身体均整師、鍼灸師、手技療法家、ボディデザイナー。一般社団法人身体均整師会理事、会長。舞踏集団「大駱駝艦」のメンバーとして舞台、映画などで活躍するも、稽古中の故障により芸能の道を断念。そのときの治療がきっかけで、身体均整法に出会う。東京医療専門学校、上海中医薬大学などで学び、2008年に都内で施術所「伊良林鍼灸均整院 −AFINA−」を開院。施術してきた人数は1万5000人を超える。現代語訳を担当した本に、『脊髄反射的療法』(兒玉林平編著、身体均整師会出版部)。
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