天気や気温の変化が激しい春は、頭痛やめまいなどの不調を感じる人も多いのではないでしょうか。「気象病」や「天気痛」と呼ばれるこの不調の原因とされているのが、気圧の変化。頭痛やめまいのほかにも、だるさや体の痛み、イライラなど、症状は人によってさまざまです。
こうした気圧の変動が起こす痛みに着目し、気象予報士が考案した気圧予報に基づく体調管理アプリ「頭痛ーる」の月間利用者数は100万人以上。それだけ気象病に悩む人が多いことが分かります。そこで今回は、書籍『月間100万人利用アプリ! 頭痛ーるが贈る しんどい低気圧とのつきあいかた』(新潮社)から、気象病の一つである頭痛の対処法をご紹介。すぐにできる方法なので、ぜひお試しを!
低気圧が定期的に発生するうえ、寒暖差もある春は、体に不調が出やすい時期。代表的な症状が頭痛です。
ただし、ひと口に頭痛と言っても、頭が締めつけられるような感じ、片側だけがズキズキと脈打つように痛い、目玉をえぐられるような痛みがあるなど、症状や程度は人によって異なります。
頭痛は原因や症状によって、医学的にはいくつかのタイプに分類されており、本書では大きく分けて3つのタイプを紹介しています。
1.緊張型頭痛...頭部の両側に圧迫感を感じる、頭部全体に重苦しい痛みがある
2.片頭痛...頭部の右側か左側、いずれか片方がズキズキと脈打つような痛みがある
3.群発頭痛...目の周囲から前頭部、側頭部にかけての強い痛みが数週間から数ヶ月持続する
あなたの痛みは、どのタイプ? ここでは、1の緊張型頭痛と2の片頭痛の対処法を、それぞれ1つずつ紹介します。
――以下、本文より引用――
〇頭痛がするときには首を温めてみましょう
緊張型頭痛は「後頭部の筋肉が硬くなることが大きな原因です」と森田さん(※)は話します。そのため首や肩周りの緊張やこりをほぐし、血流を改善すると症状が和らぎやすくなります。
緊張型頭痛に対する、森田さんおすすめのツボは「天柱(てんちゅう)」と「風池(ふうち)」。これらは後頭部にある骨の際に並んでいます。探すのが難しいときはホットタオルで全体的に温めても効果があります。
ホットタオルは水にぬらしたタオルをラップに包み、電子レンジ(500〜600W)で30秒から1分、加熱。
やけどしないように冷ましながら後頭部にあてましょう。
〇片頭痛には「足」や「手首」からアプローチしましょう
片頭痛は血流を良くすると悪化する可能性があるので、対処法には注意が必要です。
森田さんは、ツボを押すなら頭部から遠く離れたツボが良いと言います。
おすすめは「足臨泣(あしりんきゅう)」と「内関(ないかん)」。
「足臨泣」は、足の薬指と小指の骨の間を足首に向かって指を滑らせ、止まったところにあるツボです。片頭痛の痛みを和らげるツボとして覚えておきましょう。
立った状態、もしくは座ったままでも両手を上げて、そのまま体を横に倒すストレッチもおすすめです。側頭部から足の指まで体の外側にはたくさんのツボが並んでいます。体を横に倒すことで「足臨泣」が通る脇のラインを刺激できます。
もう一つの「内関」は手首にある横じわから、肘に向かって指幅3本分のところ、手のひらをグーにすると浮き出る腱の親指側にあります。
「内関」は気持ちを楽にするツボとして知られ、ストレスの解消を促してくれます。ストレスから頭痛が起きる人は「内関」のツボ押しを試してみてください。
乗り物酔いや、緊張や不安から吐き気を感じる人にもおすすめです。
――以上、本文より引用――
なお、群発頭痛については、発作が起きたらできるだけ早く病院を受診し、適切な治療を受けることがおすすめです。
本書では、「頭痛ーる」編集部が各分野の専門家に取材して、頭痛やめまい、だるさ、体の痛み、心の不調といった症状別に、食事・ストレッチ・睡眠・環境からアプローチして不調を改善するための対策を40以上も紹介しています。どれも日常生活に手軽に取り入れられるものばかりなので、気圧の変化に負けそうなあなたの心強い味方になってくれるはず。
次回は、気圧の変化による「めまい」への対策を紹介します。座っていてもクラっとする、という方は、必読です!
※取材・監修協力
■舟久保恵美さん
気象病研究者、医学博士。慶應義塾大学医学部神経内科非常勤講師。内田洋行健康保険組合保健師。日本で唯一、低気圧頭痛を専門にする産業保健師。
■森田遼介さん
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、TC鍼灸マッサージ院院長。埼玉県を中心に往診治療を行う。自律神経の調整を得意とし、根本治療に特化した施術で人気。 脳梗塞リハビリセンターでは鍼灸も活用したボティケアを提案している。NHK「あさイチ」などのメディアにも出演。
<著者プロフィール>
■頭痛ーる編集部
ずつーるへんしゅうぶ/「頭痛ーる」は「気象病」と呼ばれる、気圧の変動が起こす頭痛などの痛みに注目し、気象予報士が考案した気圧予報に基づく体調管理アプリ。2017 年度グッドデザイン賞を受賞。月間利用者数 100 万人以上。累計ダウンロード数は 1000 万を突破。「頭痛ーる編集部」では、低気圧頭痛・気象病を予防する方法・対策からお天気と暮らしのことなどを発信している。
頭痛ーる提供元:ベルシステム24
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