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いま、「刺し子」が密かなブーム 古典が続々復刻、専門サイトも

復刻版 刺し子の花ふきん

 東北地方で発祥したとされる日本の伝統刺繍「刺し子」。衣服を糸で刺していくことで、布の強度を高め、防寒にも役立つ。生活の知恵として産まれたが、現代では、美しい伝統模様を自分の手で再現する趣味としても楽しまれている。

 今、その刺し子が思わぬ脚光を浴びている。コロナ禍で「おうち時間」が増えたことがきっかけなのか、手芸人口が年々減少傾向にある中、特にSNSで刺し子人気が急速に広がっているという。2020年12月には、刺し子特化サイト「刺しこばこ」も開設された。今回は、そんな刺し子を楽しむのに役立つ書籍を紹介する。

待望の入門書、オールカラーで丁寧に紹介

 2022年11月25日に発売された刺し子作家・いちきゆきこさんの新著『刺し子のきほん』(主婦の友社)は、刺し子ビギナー向けの入門書。ふきんに仕立てた刺し子の伝統模様と創作模様を、46種取り上げて紹介している。

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 裁縫が苦手な人や、ぶきっちょな人でも手軽に刺せるよう、材料と道具の選び方から、具体的な刺し方まで、オールカラーで丁寧に解説。Instagramにて、twoknotのアカウント名で活動しているいちきさんの「和モダン」なデザインも掲載された、初心者にオススメの1冊となっている。

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名著が30年ぶりに復刻

 名著の復刻も相次いでいる。2023年2月6日に発売された『復刻版 刺し子の花ふきん』(主婦の友社)は、もともと2008年に雄鶏社から発行されたもの。

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 作品のセンスの良さ、写真の美しさ、解説のわかりやすさで人気の本だったが、入手困難となり、長い年月がたっていた。しかし、本の復刊をプロデュースする「復刊ドットコム」サイトには現在まで、「とてもかわいい」「わかりやすいと評判」「買っておけばよかった」などとリクエストが長年届き続けており、その数なんと164件。その熱いリクエストに応えて、この度、復刊が実現したという。

 製作は、刺し子のレジェンド・吉田英子さんのお嬢様である、吉田久美子さんと、その刺し子教室の方々。贅沢なスタッフによる刺し子本のオリジナル版の魅力がそのまま復刻されている。

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 同じ6日に、昭和6年生まれ、今年92歳を迎える現役の刺し子作家・銀座亜紀枝さんの古典的名作『復刻版 刺し子の技法』(主婦の友社)も復刻。1992年に美術出版社で出版された原著が、30年の時を経て再び蘇った。

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 東京都檜原村の古民家で暮らし、藍染めと刺し子に人生をささげた銀座さん。本文では、その銀座さんが伝える伝承と創作模様合わせて171種もの図案を紹介。図案を使った作品例も多数掲載され、刺し子ファンにはたまらない内容となっている。

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 「刺し子」に必要な道具は、布・糸・針のほぼ3つだけ。ちくちくと並縫いをするだけなので、未経験者も気軽にトライできる。新しい趣味として始めてみてもいいかも?


※画像提供:主婦の友社


 
  • 書名 復刻版 刺し子の花ふきん
  • 監修・編集・著者名主婦の友社 編
  • 出版社名主婦の友社
  • 出版年月日2023年2月 6日
  • 定価1,320円(税込)
  • 判型・ページ数A4変判・72ページ
  • ISBN9784074538652

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