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産後、不仲になる夫婦のパターンはたいがいこれ。30代漫画家が描くトラウマ級の体験談

名もなき家事妖怪

 家事分担のことで、夫と揉めてしまった経験がある方も多いだろう。現在、30代の漫画家、カワグチマサミさんは、家事シェアがうまくいかずに夫と2年ほど不仲で、家庭崩壊寸前だったという。

 そんなカワグチさんが、「いま思い出しても呼吸が苦しくなるほどのトラウマ」と語る体験談をもとに描いたマンガ、『名もなき家事妖怪』(幻冬舎)が2月8日に発売される。

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 物語は、家事や育児に悩む4人家族のお母さん・トモコの前にねこ妖怪「ニャン吉」が現れることから始まる。ニャン吉は不思議な術で「名もなき家事妖怪(=名前はついていないけど厄介な家事)」を見える化していく。

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 カワグチさん曰く、「ニャン吉は、今の私が、過去の私に伝えたいことを届けてくれる存在」。太田家が「名もなき家事妖怪」を退治しながら、どうやって家事シェアと向き合っていくのかを描く。

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 夫と小学生の子どもがいるカワグチさん。「みんなどうやって家事シェアをしているんだろう?」と思い、ほかのお母さんたちに話を聞いたところ、「産後に夫婦不仲になった」という意見がとても多かったという。なかでもよく聞いたのが次のパターンだ。

(1)産後、体力を回復&育児をするために仕事を休む
(2)家事は自然と家庭にいる妻の負担に
(3)二人目の出産や仕事復帰でさらに余裕がなくなる
(4)一人で考える時間も、夫と話し合う時間も作れない
(5)夫婦不仲

 家事シェアどころか会話すらぎこちないほどに関係が悪化しても、夫婦のことは他人には相談しづらい。「うまくいっているように見える家族だって、実はそうじゃないかもしれない。誰にも言えずに、孤独に、無理して頑張っているのかもしれない」と言うカワグチさん。自身の苦しい過去を描くことで、「"いい感じ"で家事シェアができる家族が増えてほしい!」と願っている。

 コンテンツは以下の通り。

「家事なんて普通にすればいい」に潜むワナ
その家事って本当に必要?「~しなきゃ」を見直してみよう
子どもが自ら家事を手伝う呪文
子育てをしながら働くことに「罪悪感」なんて感じなくていい
家事で「親の姿」を追いかけるのはやめにしよう 等...
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 家族みんなが気持ちよく一緒に暮らすためには、夫の協力は不可欠だ。だからこそ、お互いに傷つけあう展開は避けたいもの。本書を読めば、自分の困りごとがはっきりと浮かび上がるだろう。家族が心地よく過ごせるように、悩みに立ち向かうヒントを得よう。

■カワグチマサミさんプロフィール
カワグチマサミ/1984年、大阪生まれ。2010年から漫画家・イラストレーターとして活動を始める。その後、結婚し、2012年に男の子を出産。産後に働きすぎて体調を壊してから、「スキあらばゴロゴロ」をモットーに働いている。現在は育児をしながら、エッセイ漫画を描いている。子育てフリーランスをテーマに講演会に登壇したり、Twitterやnoteでも積極的に発信中。著書に「子育てしながらフリーランス」(左右社)、「子育て言い換え事典」(KADOKAWA)、「ゼロからわかる お金のきほん」(高橋書店)等がある。


※画像提供:幻冬舎


 
  • 書名 名もなき家事妖怪
  • 監修・編集・著者名カワグチ マサミ 著
  • 出版社名幻冬舎
  • 出版年月日2023年2月 8日
  • 定価1430円(税込)
  • 判型・ページ数208ページ
  • ISBN9784344040380

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