アメリカで始まった「FIRE(経済的自立・早期引退)」ブーム。「自分1人の収入じゃあね...」と諦めている人も多いかもしれない。でも、1人ではなく2人なら、つまり夫婦でFIREに挑戦するとしたら...？
2022年8月22日、グミさん（妻）とパンさん（夫）による『夫婦でFIRE』(フォレスト出版)が発売された。
『夫婦でFIRE』は、FIREを達成した首都圏在住の夫婦・グミ＆パンさんが、自分たちの経験をもとに戦略的なFIRE達成法を教えてくれるノウハウ本。 世帯手取り630万円という平均以下の収入からスタートして、30代にして資産を1.2億円以上にしたその方法が、実体験をもとに記されている。
「FIRE」という言葉が日本でも流行し、関連本も多数出版されている昨今。憧れつつも、「FIREは高収入だったり、もともと不動産をもっていたり、株で大当たりしなければ無理だろう」と考える人は多いはず。
しかし本書によれば、じつは、夫婦で挑戦すれば、1人で挑戦するよりもFIREのハードルは一気に下がり、平均的な収入がある家庭であれば難しくないという。
〈首都圏在住の著者夫婦がFIREをめざした当初の世帯手取り〉
夫(パン)：400万円 妻(グミ)：230万円 計630万円
〈参考：首都圏に住む人の平均手取り〉
20代後半の男性：376万円 女性：332万円
30代前半の男性：459万円 女性：368万円
〈参考：首都圏に住む共働き夫婦の手取り〉
20代後半：708万円
30代前半：827万円
夫婦でFIREをめざすには、「お金をはじめとした2人の価値観を共有しなければならない」という難しさはあるものの、そうした苦労を補って余りある、つぎのようなメリットがあると著者は語っている。
●1人の収入に頼らずに、ダブルインカムの世帯収入で資産形成ができる。
→高収入でなくてもFIREをめざせる。
→どちらかが無職になったときのリスクヘッジができる。
→平均的な収入でも、地方在住でもFIREしやすい。
●互いの得手不得手を考慮して、役割分担しながらFIREをめざせる。
●確認し合うことで無駄な出費を減らせる。
●互いに励まし合える。
本書では、以上のようなメリットを前提として、夫婦だからこそできる戦略的なFIRE達成法を、さまざまな角度から余すところなく伝えている。もちろん、首都圏に住む夫婦に限らず独身、地方在住者にも参考になる情報が満載だ。
◆著者プロフィール
グミ＆パン
大学時代に同じサークルで知り合い、付き合い始める。卒業後、約3年間の遠距離恋愛をへて結婚。30代後半の現在、2人の娘と首都圏近郊で4人暮らし。妻に子どもと一緒に実家(地方)の近くに住みたいという思いが強くあったため、Uターンして転職するのではなく、セミリタイアを目指すように。FIREという言葉自体を知ったのはその後だったが、結果的に目指していたのがたまたまFIREだった。
グミ(妻)
大学卒業後に「医療・保健・福祉」関連の仕事に従事。学生時代までは優等生タイプだが、お金にはまったく興味がなく、計算が大の苦手。結婚当初は浪費癖があり、貯蓄はあまりなかった。大のディズニー好き。
パン(夫)
唯一合格した大学へ入学後、パチスロ三昧で留年。株式投資もパチスロで稼いだお金で開始。技術職の仕事に従事後は1日12時間労働を約7年続けた。Apple社製品をこよなく愛する。
◆もくじ
プロローグ スタートする前に知っておくFIREの基本
第1章 私たちはこうして30代でFIREに成功した！
第2章 成功のカギを握る夫婦の価値観の共有
第3章 100歳までお金に困らないライフプランづくり
第4章 家族のQOLと幸福感が持続するお金の使い方 支出の最適化
第5章 ストレスフリーな働き方と収入源の構築 収入を増やす
第6章 ローリスクで平均点を取る資産形成 投資を行う
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