人間の数倍の大きさを持つ白蛇。
見た目は恐ろしいけど、実は、妻想いのやさしい大蛇様なのです――。
フシアシクモさんの漫画『大蛇に嫁いだ娘』(KADOKAWA)は、「次にくるマンガ大賞2022」にノミネートされた話題作。耽美かつ伝奇感のある作風で、違う生物同士の間に生まれる愛を見事に描いている。
村で除け者にされ、天涯孤独な少女・ミヨは、村人たちから、「傷モノの娘だ」「丁度いい」「お似合いだ」と、山の主である白い大蛇・大蛇様のもとへ、供物として嫁がされてしまう。
嫁として歓迎はされたものの、自分よりも遥かに巨大な身体を持つ大蛇様に怯えを隠せないミヨ。獲物(大きな動物)を丸ごと嚙み砕いて食べる時の「ゴキュゴキュ」という咀嚼音を聞くだけで食欲が失せるのに、寒いから暖めてあげようと気軽に丸吞みしてきたりもするので、ミヨの心は休まる暇がない。
しかし、生活を続ける中で、ともに孤独に生きてきた似た者同士の大蛇様とミヨは、やがて互いに惹かれあっていき――。
種を超える不器用な夫婦を描いた、ハートフルな異類婚姻譚だ。
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