5月下旬、俳優・八木莉可子さんのファースト写真集『Pitter-Patter』(青幻舎)が刊行される。
八木さんは、2016年、14歳で「新人女優の登竜門」として知られるポカリスエットのブランドキャラクターに抜擢されて注目を集め、雑誌『Seventeen』が開催する「ミスセブンティーン2016」でグランプリを受賞、専属モデルとしても活躍している二十歳の新鋭俳優。最近では、Netflixオリジナルシリーズ『First Love 初恋』への出演が話題になるなど、注目を集めている。
撮影を担ったのは弱冠23歳にして『GINZA』や『POPEYE』といった雑誌で活躍するほか、「カロリーメイト」の広告クリエイティブをはじめ、数多くのアートワークを手掛ける、注目の若手写真家・石田真澄さん。八木さんとプライベートでも親交のある石田さんが、10代から20代になる約3年半に寄り添い、揺れ動く八木さんの複雑な感情とその変化を見つめ続けた、かけがえのない記録となっている。
2018年12月、ある雑誌の撮影で出会ったことをきっかけにはじまったという八木さんと石田さんの関係。自然と共感しあった2人はプライベートでも親交を深め、仕事の合間を縫って撮影を重ねていき、その場所は、八木さんの故郷の滋賀をはじめ、ドラマの舞台となった北海道や新生活を送る東京、そして晴れの成人式など、撮影の舞台はロードムービーのように移り変わっていった。
2人にしかつくれない濃密な時間の中で、気を許す石田さんにだから見せる八木さんのナチュラルな一面や、八木さんが表情で訴えかけるかすかなメッセージに石田さんがレンズを通して応える、特別なコミュニケーションといった、ここでしか見られない光景。10代から20代へと向かう儚くも希望に満ちた時間を共にし、揺れ動く複雑な感情や心境の変化をつぶさに見つめ、石田さんは八木さんの中にある"光"を写真に写しだしている。
250ページを超えるボリュームの本書。悩み、苦しみ、悲しみ、出会い、別れ、そして喜び――二十歳になり、大人の仲間入りをして、未来へ向かう八木さんのすべてのが詰まった1冊だ。
■著者からのメッセージ
八木莉可子さんコメント
この写真集は仕事をしている私ではなく、地元にいるプライベートの私、みたいな感じです。だからこそ「わ、この写真すごい顔してる」っていうようなものもあれば、「可愛く撮れた!」と思った写真がかえって採用されていなかったりします(笑)。それくらい、自然体の私がそのまんま写っている、そんな感じ?
でも石田さんがファインダーを通してマジックをかけてくださったおかげで、気の抜けたなんともない普段の私も、ちょっと素敵に写っているかも。いや、結構素敵に写っているかも!!!ここから先はもう恥ずかしくて自分では言いませんが、とにかく石田さんが素敵に切り取ってくださいました(笑)。
ぜひあなたにピターパターと届くといいな。
石田真澄さんコメント
八木ちゃんと一緒に話しながらこの作品のことを考えている時間は、とっても楽しかったと同時に、自分のこの3年間の変化も振り返ることができました。そして、自分一人じゃ自分の変化に気づきにくいよなと再認識した時間でした。私が撮った写真を見て「自分のことがちょっと好きになる」と言ってくれたことが本当に嬉しかったです。たくさん話を聞いて、いろんなものを一緒に見た八木ちゃんに贈る写真集。多くの人に手に取っていただけたら嬉しいです。
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