3月12日『医者が教える すごい美肌循環』(アンノーンブックス)が発売された。著者は、NHK「あさイチ」をはじめ、テレビや美容雑誌など多くのメディアで話題のアンチエイジングドクター・日比野佐和子さん。本書は、「エイジングケアの完全攻略ガイド」だ。
エイジングケアの最終的なゴールは、環境や心身のコンディションなどによって左右されない「強い肌」をつくること。毎日忙しい中で、最低限やっておきたいこと知っておきたい。
美肌づくりで大事なことは「順番」を間違わないことだ。順番とは、本書の構成にもなっている「浄→潤→育→断」の4サイクルで回すことを指す。肌に溜まった老廃物を排出する「浄」、水分と養分で肌を満たす「潤」、揺らがない肌をつくる「育」、そして悪しき習慣から肌を守る「断」。このルーティンが美肌へのカギとなる。
「日比野メソッド」は、医師である著者が導き出した医学的に正しい美肌ルールだ。「ナチュラルな美しさ」を追究してきた著者が、地味だけど本気で肌が綺麗になる86のメソッドを紹介している。
「夕食後にはホットヨーグルトを食べる」「大容量&長時間のシートマスクをやめる」など、毎日のルーティンの質を高めるスキンケア法や食事、睡眠、運動といった情報に加えて、ヒト幹細胞コスメや若返り成分NMN、PQQなど、日々進化する最先端の美容情報も盛り込まれている。
PQQとはピロロキノリンキノンという次世代アンチエイジング成分だ。
本書によると、美肌の維持には、細胞のエネルギーを生み出すミトコンドリアを増やすことが大切だという。PQQには、酸化物質を無害化する強力な抗酸化作用で活性酸素によるダメージからミトコンドリアを守る働きがあり、その抗酸化作用は、ビタミンCの約5000倍。PQQはサプリメントで補うことができる。
本書の構成は以下の通り(一部抜粋)。
CHAPTER0【掟 RULE】心に刻みたい美肌ルール10
・大人女子の心に刻みたい10の掟
CHAPTER1【浄 DETOX】肌に溜まった老廃物を排出する
・クレンジング剤は「界面活性剤フリー」
・朝の洗顔料はアミノ酸系を使う
・発酵食品と食物繊維をセットで摂る
・16時間以上、ものを食べない
・美肌・抗酸化・解毒には「美肌点滴」
CHAPTER2【潤 MOIST】水分や養分で肌を満たす
・ビタミンC誘導体の化粧水を使う
・35歳からはヒト幹細胞コスメを使う
・細胞を活性化させたいなら「CBD」
・若返り成分「NMN」を積極的に摂る
・エイジングケアには動物性プラセンタ
CHAPTER 3【育 GROW】揺らがない肌の土台をつくる
・夕食後にはホットヨーグルトを食べる
・忙しい朝は「ゆで卵2個」を食べる
・肌のくすみには「リコピンにんじん」
・カルシウムとビタミンD3を摂る
・PQQ(ピロロキノリンキノン)を飲む
CHAPTER4【断 BREAK】悪しき習慣から肌を守る
・添加物の入った化粧品をやめる
・大容量&長時間のシートマスクをやめる
・ノーファンデ神話をやめる
・グルテンの過剰摂取をやめる
・遺伝を言い訳にするのをやめる
スキンケアに関する情報は溢れていてどれを信じれば良いのかわからなくなってしまう。仕組みから学んで、毎日の生活の中で取り組んでみてはいかがだろうか。
■日比野佐和子(ひびの・さわこ)さんプロフィール
医療法人社団康梓会Y'sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会認定医)。大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長を経て、平成25年に統括院長に就任。
アンチエイジングの第一人者として、基礎研究から最新の再生医療の臨床にいたるまで幅広く国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも数多く出演。真摯なカウンセリングで、多くのスポーツ選手や著名人にも信頼されている。著書に『幹細胞 活性化で若返り! 夢をかなえる5つの方法とは』(講談社)、『オトナ女子の「美肌」づくり百科』(ぴあ)、『最新医学で証明された最高の食事術』(講談社)、『つまり、結局何したら免疫力って上がるの?』(アントレックス)など多数。
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