『七人の秘書』『セカンドバージン』『家売るオンナの逆襲』『ファーストクラス』『のだめカンタービレ』など、数々の人気ドラマでヒロインの衣装を担当してきた71歳の現役ドラマスタイリスト、西ゆり子さん。ドラマでのスタイリングもさることながら、鮮やかな色の服を颯爽と着こなす西さん自身のファッションにも注目が集まっている。
そんな西さんのテクニックがたくさん収録されたファッションの教科書『ドラマスタイリスト 西ゆり子の服を変えれば、人生が変わる』(主婦と生活社)が3月18日に発売される。
西さんが手掛けた作品はおよそ200作品。ファッションで役柄を表現するドラマスタイリングの手法は私たちの生活にも役立つという。
2021年4月にNHKの「あさイチ」に、赤いニットのトップスに、ドルチェ&ガッバーナの花柄のタイトスカート、ソールがスケルトンの赤いパンプスという「いでたち」で登場した西さん。幼い頃からずっと服を着ることが大好きで、今でも毎日「今日は何を着ようかしら?」とワクワクしながら服を選んでいるという。
番組への反響は大きく、「今日着る服」に悩む人はこんなにも多いのかと、「本当にビックリした」と振り返る。
「年齢を重ねるにつれ、いつの間にか服を着る楽しみから遠ざかり、おしゃれをすることのワクワク感を忘れがちになっている。もちろん個人差はありますが、この傾向は、40代半ば以降の大人の女性に多いように感じます。」
そこで本書では、読者のファッションの悩みをどんどん解決していく。
年齢を重ねるとお腹周りの「ぽっこり」が気になるもの。目立たないコーディネートを目指せばいいのだが、上着を羽織って隠すのはオバサンっぽく見えてしまう。
西さんによれば、「首」「手首」「足首」の3つの「首」を見せると効果的にスッキリした印象を与えられるという。細い部分を強調することで全身の印象も変わるのだという。
具体的には、長袖のブラウスやシャツを着るときは、手首のグリグリが見えるところまで袖をまくり、パンツはアンクル丈を選んで、足首をのぞかせる。首も見せたほうがきれいだ。また、ブラウスの襟元をきっちり閉めて着るのではなく、第2ボタンまで開けて鎖骨をのぞかせると大人の色気が漂う。
このほかにも毎日の服選びがグンと楽しくなりそうなコーディネートが満載だ。
ファッションには年齢は関係ない。ヒロインになったつもりで、あなたも今日から洋服選びを楽しんでみてはいかがだろうか。
■西ゆり子さんプロフィール
1974年にスタイリストとして独立。『MISS』『non-no』などの雑誌や広告のスタイリングを手がけた後に、『11PM』『なるほど!ザ・ワールド』を皮切りにテレビの分野に活動を広げ、テレビ番組におけるスタイリストの草分け的存在となる。現在もドラマスタイリストとしてテレビドラマと映画を中心に手がけるほか、バラエティ・歌番組・CMとジャンルを問わずに活動。これまで担当した作品は『ギフト』『きらきらひかる』『電車男』『のだめカンタービレ』『セカンドバージン』『リーガル・ハイ』『ファーストクラス』『家売るオンナの逆襲』『時効警察』『七人の秘書』等、およそ200作品。2019年度、「日本女性放送者懇談会50周年特別賞」を受賞。現在は、着こなしやファッションをテーマにした社員研修や講演を行うほか、一般個人向けに、理論と実践で「着る力」を学べるスタイリングレッスン「CoCo Styling Lesson」も展開。著書に『ドラマスタイリストという仕事 ファッションで役柄をつくるプロフェッショナル』(光文社刊)。
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