本書『50歳からの髪と頭皮のお悩みQ＆A』（徳間書店）は、美容師業界ナンバーワン・レジェンドが人生を輝かせる髪型を教える「髪と頭皮の教科書」。
著者は、名古屋・栄と東京・表参道の美容室「MISS ESSENCE」代表、ヘアデザイナーのミスエッセンス MAYUMIさん。カットのみで10年連続1億円の売上を誇る、美容師歴40年以上の現役美容師だ。
「今のあなたに似合う髪型を手に入れる！」「頭皮ケアをすれば、髪のツヤに加え、顔や首のシワ・たるみ改善に」「自身の頭頂部を見て、分け目が線になっていたら要注意！」......など、40代から増えてくる髪と頭皮のお悩み解決のヒントがこの1冊に。
まず、ミスエッセンス MAYUMIさんが構築した「MAYUMIカット」を紹介しよう。
これはオーダーメイドカットと呼ばれる、個々の欠点をカバーし、小顔に見せるヘアスタイルを提案するカット理論。削がずに毛先まで太さを保ち、前から見えるところはすべて前髪として全体のフォルムが卵型になるよう綿密にカットをする。
「50代になると頬はたるみ四角く変化し、首に横ジワが入り、エラが目立ってきます。50代を過ぎたら、髪の毛でバランスを取り、卵型を目指すべき。私の理想は今あるコンプレックスを補正し、360°どこから見ても欧米人のようにバランスのよい髪型にするということ」
本書は「1章 美容室に行ったときの悩み」「2章 50代からの髪・頭皮の悩み」「3章 王道のMAYUMIカット」「4章 ホームケアの疑問」の構成。3章では、「MAYUMIカットの極意」（東洋人の骨格特性・卵型シルエット・サイズ・斜め45°のシルエット・前髪・曲線・長さ）を紹介している。
前回に続き、大人の女性の髪と頭皮のお悩み解決のヒントを紹介しよう。
"ベリーショートもブラ線を越えるロングヘアも、50代以降は似合わない"
50代になったら、バランスよく見える限界値はブラジャーの線までと心得る。一方、ベリーショートも似合わない。頬のたるみやエラ張りが悪目立ちし、老けて見える。
身長160センチ以下なら、セミロング（鎖骨まで）が限界。それ以上長いとバランスが悪くなる。165センチ以上なら、ショートだとカジュアルになって老けて見える。ボブ、ボブレイヤーは短くても肩まで。ミディアムやロング（鎖骨からブラの線まで）が正解。
"地肌がキレイだと髪も立ち上がり、顔もリフトアップ！"
頭皮が硬くなり、血流やリンパの巡りが悪くなると、酵素や栄養分が行き渡らず、毛穴が詰まり、細毛やうねりの原因に。ひどい場合は炎症を起こし、抜け毛や薄毛の原因にも。歯石のように、頭皮の汚れも蓄積すると取れなくなる。50歳を過ぎたら、"頭皮ケア"はプロに行ってもらうのがおすすめ。
"シャンプーの価格と質は値段に比例します。最低でも5000円ぐらいを目安に"
シャンプーの質は、髪質にも頭皮の老化にも影響する。美容業界でのシャンプーの研究は、スキンケアと比べて格段に遅れているため、質を求めると高価になるのが現状。安価なシャンプーには、髪や頭皮を傷める成分が入っているといっても過言ではない。
「『50代になると変わることが多くて、歳を取るのは嫌だわ』と思いますよね。私も同感です。でも、年齢を重ねていくことは、失っていくことではなく、その老化のたびに髪型を変えられるチャンスだと思ってほしいのです。『似合う髪型』を味方に、今のきれいを楽しんで輝いてほしいのです」
「髪型と頭皮で人生が変わる！」――。年齢とともに膨らんでいくコンプレックス。髪と頭皮の悩みはあるけど、なんとなくやっている、もう歳だしあきらめている、という人にぜひ読んでほしい1冊。
■ミスエッセンス MAYUMIさんプロフィール
「MISS ESSENCE」代表／ヘアデザイナー。1959年10月29日生まれ。岐阜市出身。62歳現役美容師。コーセー美容専門学校理事。早稲田大学招聘研究員。米国NLP協会認定コーチ。89年名古屋に「MISS ESSENCE」をオープン。95年東京・青山に2号店を出店。美容師歴40年の中で生まれた、削がないカット「MAYUMIカット」を構築。そのカットから別名「似合わせの女王」と呼ばれ、40代～50代を中心に20代～80代からの指名も後を絶たない。国内外の講師活動は20年以上で受講生は2万人を超える。カットのみで10年連続1億円の偉業も残し、今もなお現役で活躍中。最新のエイジングケアやファッションにも詳しく、その知識はプロ級。2021年一般社団法人プラチナエイジ振興協会が日本国内の60歳以上の「生き方が輝いている」著名人や各業界で活躍している人たちを表彰する、第7回「美容・アンチエイジング部門 プラチナエイジスト賞」を受賞。一児の母。
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