文学処女 ‐遅咲きの恋のはなし‐
男は女の手をとり、指をはむ。「あっ」。女は小さく声を上げ、恍惚の表情を浮かべる。その流れのままその先に進む――はずだった。
LINEマンガに掲載の『文学処女 ‐遅咲きの恋のはなし‐』は、ちょっとオトナな恋愛が描かれた作品だ。
主人公である文芸編集者の月白鹿子は、26歳にもなりながら、未だ恋を知らない。青春も恋愛も本に捧げ続けてきたために、現実の恋とは全くの無縁。
しかしある日、"女癖が悪い"と噂の人気作家・加賀屋朔の担当になったことで、徐々に心境が変化し始める。
加賀屋は噂通りに女癖が悪く、愛想も無かった。そのうえ雑用まで押し付けられ、初対面の印象は最悪。
だが――。加賀屋の思わせぶりな態度。「僕の噂......知ってるんだろ?」といった曖昧な言葉。それらに翻弄されるうちに、鹿子は初めての恋心を抱き始めてしまう。
「胸が......締め付けられる」
加賀屋は人気作家で、雲の上の人。そもそも編集者として、作家と恋仲になってはいけない。でも――。初めての恋心に戸惑いながら、編集者として、そして一人の人間として、鹿子は加賀屋に向き合っていく。
加賀屋の思わせぶりな言葉と態度に、読んでいるこちらまで翻弄されてしまう。
「もっと理性が飛ぶような恋をしないと」と告げ、鹿子の手をとり、指をはむ。その良い雰囲気のまま先に進むかと思えば、「なーんてね」と茶化して、鹿子を怒らせる。
鹿子の遅い初恋は、どんな結末を迎えるのだろうか。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?