『坂道のアポロン』などで知られる小玉ユキさんの漫画『青の花 器の森』(小学館)の単行本最新第8巻が、9月10日、発売された。
『青の花 器の森』は、窯元で働く男女が互いの器に対するこだわりをぶつけ合いながら関係を深めていく物語。
主人公の青子は、長崎県の波佐見の「波佐見焼」の窯元で絵付(えつけ)として働いていた。絵付とは、焼き物に色や柄を描く作業のこと。スケッチなどをして技量を高めながら、誠実に焼き物に向き合っていた。
ある日、青子が働く窯に、フィンランドで作陶していたという龍生がやってくる。龍生の容姿が端麗なこともあって、同僚たちは色めき立つ。
だが、絵付をやってみないかと同僚が言うと、龍生は冷たく返す。
「絵付された器自体に興味がないんで」
青子は憤慨する。「私達の仕事否定されたみたいで...悔しくて」。絵付の仕事を選んだことになんの疑問ももったことがなかった青子にとって、龍生の言葉は自分の生き方を否定するもののように思われた。
しかし、用事を済ますために龍生の家を訪れたとき、龍生が作った焼き物を見て心動かされる。
「きれいなカーブ、手になじんで、気持ちいい」
「何? 今の... あんなの初めて...」
青子のなかに、龍生の焼き物に絵付をしたいという思いが湧き上がってくる。ともにこだわりの強い2人が、力を合わせて作品を作り上げていく。
最新第8巻では、互いの技量を認めあって両想いになった2人の日々が描かれる。そんななか、龍生に北欧行きの話が持ち上がり......。仕事とパートナーのどちらを重視すべきか、2人の心が揺れ動く。
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