アウトドア料理はもちろん、インドアの肉料理でもその腕が高く評価されるたけだバーベキューさん(吉本興業)。最近では、『最強!肉レシピ』(池田書店)、『鉄板!BBQ焼きそば』(ヨシモトブックス 発行、ワニブックス 発売)など、レシピ集も好評だ。
実際の料理もおいしく、記者も実際にご馳走になったことがある。中でも印象深いのは、新型コロナが話題になる以前のこと、吉本興業東京本部の中庭で、たけだバーベキューさんが炭火で焼いてくれたステーキ。その焼き加減は秀逸だった。
調理する彼のまなざしを見て、本当においしいものをつくりたい、提供したい、という意思が伝わってきたのを覚えている。
そんなたけだバーベキューさんは、今回、スパイスに着目した書籍を監修したというので、さっそく話を聞くことにした。もちろん感染症対策を行ったうえでのインタビューだ。
―― この度は、刊行おめでとうございます。改めて書籍のタイトルを教えてください。
たけだバーベキュー ありがとうございます。書名は『ほりにし やみつきレシピ』です。作りやすいシンプルな調理方法と、美しい写真で構成しています。よろしくお願いします。
―― 本の中でも詳しく出てくることではありますが、「ほりにし」とはいったい何でしょうか?
たけだバーベキュー 和歌山県のかつらぎ町にアウトドアショップ「Orange」というお店があります。このお店は定番のギアからマニアックなものまで幅広く取り揃えているだけでなく、ホスピタリティも素晴らしいのでファンの多いお店です。
そのお店のマネージャー堀西晃弘さんが長年の研究の上に20種類のスパイスを組み合わせて誕生させたのが、アウトドアスパイス「ほりにし」なのです。
―― 「ほりにし」を最初に口にした時の感想を聞かせてください。
たけだバーベキュー そのままなめてみた時も、素直に「おいしい」と思いましたが、実際に調理で使ってみたときの方が本領発揮という感じで、こんなに良い感じで調理に絡むのかと、味の広がり方に驚きました。おいしい時には、素直に「おいしい」という言葉が出るものなんですね。
―― 実際「ほりにし」を使ってみて、率直な感想はいかがでしたか?
たけだバーベキュー 「ほりにし」に出会うまでは、肉はこのタイミングで塩を振るとか、おいしくするためのウンチクがたくさんあったのですが、「ほりにし」を使うときは、そのウンチクがだいぶカットされますね。逆に言うと、料理があまり得意でない方は、いっそう重宝するかもしれません。
さらに、アウトドアでももちろんおいしいスパイスですが、家の中で使っても新しい発見があり、その発見をさらにアウトドアに持ち出す。そんな楽しみ方ができますね。
また、隠し味的な味わいも見せるので「ほりにし」を前面に出さず、素材を際立たせるようなバランサー的な使い方もできます。
―― ごはんや麺類はマッチするだろうと想像できますが、本には「パン」のレシピがあります。
チーズとパンと「ほりにし」、どんな感じになるのでしょうか?
たけだバーベキュー パンの風味にも合います。本でご紹介した「ほりにしトースト」は、チーズがつなぎになって、シンプルなパンの味と「ほりにし」がマッチしているメニューです。「ほりにし」をハッシュタグで検索してもたくさんパンのメニューが出ますので、パンで楽しまれている方も多いですね。朝食で時間がないときは「トースト、バター、ほりにし」で満足できますよ。
ご家庭ではもちろん、キャンプの朝ごはんにも「ほりにしトースト」おすすめです!
―― 中華にも会いますか?
たけだバーベキュー チャーハンなど最高です。たまごとの相性が抜群なのです。「ほりにし」のうまみがたまごにしみこむので、それこそ、ご飯とたまごと「ほりにし」があればおいしいチャーハンができます。冷えたご飯をおいしく食べたいときは、ほりにしチャーハンがおすすめですよ。ごま油など、油との相性も良いのでおいしく出来上がります。
―― たけだバーベキューさんは、「モテる」バーベキューの作法など、実用的なテクニックも面白ネタで披露されていますが、「ほりにし」を使うとモテ料理ができますか?
たけだバーベキュー できそうですね。例えば、後出し「ほりにし」とか、いかがでしょうか。
まだ「ほりにし」を知らない人が多いと思うので、定番のステーキを出すとしたら、最初の2切れを塩コショウで食べてもらい、次の2切れをステーキ醤油で食べてもらい、最後に、「これかけてみて」と言って「ほりにし」を出す。そうすると「なにこれ!おいしい」と盛り上がりそうです。
サプライズ感を出すのもいいですね。
「ほりにし」は初心者でも味のバランスがとりやすいスパイスなので、男のもてなし料理にもお勧めです。付け合わせのサラダにかけてみるのもおいしいですよ。
―― 上の写真のカプレーゼなど、どう味を付ければいいのか迷いますが、この本をみるとやってみたくなりますね。
たけだバーベキュー 桃だけでなく、フルーツと「ほりにし」はよく合うのです。前菜なのにバクバク食べれる一品ができますよ。
本で桃を使ったのは、ショップのある和歌山で桃が取れるからです。桃のほかに、柿のカプレーゼなんかもおいしいと思います。焼きバナナに「ほりにし」をかけてみてもおいしいですよ。その土地の名産フルーツでやってみるのも、面白そうです。
フルーツ系のメニューも出せたらいいですね!
―― 子どもたちからも人気のようですね。
たけだバーベキュー かけるだけでワンパク飯になるので、子どもたちにもウケます。
料理で味が決まらないときに「ほりにし」を使うと味が整うので、ママ世代の方からは時短になるというお話を聞きました。
それから、たくさんのスパイスをそろえるとコストも高くなりますが「ほりにし」一つで置き換えると家計にも優しいかもしれません。
―― 家庭でのおいしい食べ方でほかにおすすめは?
たけだバーベキュー いろいろおいしいのですが、袋で混ぜて漬けおきする鶏ハムは、手軽でおいしかったです。
味でコーティングする「ほりにし」の楽しみ方で、最後の仕上げではなく下味で使うのです。
調理は、漬け込んだら沸騰したお湯に入れて火を切るというシンプルさ。しかも、見た目が豪華になりますし、仕上げにオリーブオイルをかけるだけで華やかになります。
―― 最後に、たけだバーベキューさんから、記事の読者にひとこと
たけだバーベキュー 最近、ステイホームで家にいる時間が長いと思います。バーベキューなど大掛かりでなくていいので、外でご飯を食べてみてください。外で食べるだけで、食事がおいしくなりますし気分転換にもなります。
特に、これからの季節は外での食事にはぴったりです。そんなときに、ふと、この記事を思い出していただき「ほりにし」を持ち出して「お料理に振りかけてみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。
それから、密を避けてキャンプに行く方は、仲間へのお土産に「ほりにし」を持っていくのもおすすめです。その場でも使えて、さらに、持って帰れるというのは嬉しい贈り物に違いありません。
本書『ほりにし やみつきレシピ』には、アウトドアスパイス「ほりにし」を味わえる75のレシピが収録されている。和洋中のジャンルを超えて役立つ万能調味料としての「ほりにし」の魅力が綴られたレシピ集だ。
各ページとも、分量と作り方を分けて整理しているので、直感でわかりやすいのも親しみやすい。監修のたけだバーベキューさんは、初心者にもおすすめと太鼓判を押していたので、幅広いユーザーに役立つレシピ集といえそうだ。
たけだ バーベキュー
1986年、兵庫生まれ。アウトドアタレントとして、TVや雑誌、イベントなど多方面で活躍中。著書に『すごいバーベキューのはじめかた』(ヨシモトブックス)、『最強!肉レシピ』(池田書店)などがある。
「ほりにし」プレゼント
本書の購入者に限り、「オリジナル」と「赤ほりにし」の2本セットが抽選で10名にプレゼントされる。
本に挟まれているアンケートハガキに必要事項を明記の上、ヨシモトブックス宛に送付する方法で応募する。
締切は2021年5月31日まで(消印有効)。
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