昔から、民話や古典文学で語り伝えられてきた鬼たち。強くて、怖くて、邪悪なイメージで恐れられているが、最近では、大ヒットアニメ「鬼滅の刃」のおかげで存在感が増している。
2021年1月26日発売の「時空旅人 2021年3月号」(三栄)では、日本の鬼の歴史を辿ると共に、人間は鬼に何を投影してきたのか、考察の詰まった一冊となっている。
テーマは、「鬼と怨霊がくる 悲哀と情念の物語」だ。
面白いのは、登場する作品によって鬼の姿や役割が変化することだ。一般に、鬼と言えば節分に登場するような、角の生えた赤鬼や青鬼を想像しがちだが、仏教や神道における「鬼」は、邪鬼や夜叉、怨霊など、様々な姿で出現する。
特集は、以下の4章で構成されている。古典から現代まで、語り伝えられてきた物語をひも解くことで、鬼の実像に迫る。
【第一章】鬼が跋扈(ばっこ)する日本
【第二章】怨霊と地獄の世界
【第三章】鬼の伝承とゆかりの地
【第四章】鬼と神楽
以下の4点の画像は、「時空旅人 2021年3月号」(三栄)の誌面より。
本誌で取り上げるもう一つのテーマ、「怨霊」は、鬼と同様に恐怖、畏怖の対象とされている。しかし、我が国では怨霊を、人々の恨みを背負い、死霊を鎮める神として祀ってきた歴史がある。なぜ人間は、死者に怯えるのだろうか。そこから見えてくる日本人の死生観にも迫る。
今年の節分は、鬼のルーツにとことん迫ってみてはいかが。
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