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「I」を意識してラクに楽しく生きよう/大草直子 インタビュー(1)

 恋愛、夫婦関係、子育て、キャリア......それぞれの環境で何かに飽きたり、好きなコトやモノだけを選んだり、自分を中心に考えたり。「できたらいいけど、そんなわがままな生き方、大人になったらムリ」と決めつけていないだろうか。

画像は、『飽きる勇気 好きな2割にフォーカスする生き方』(講談社)
画像は、『飽きる勇気 好きな2割にフォーカスする生き方』(講談社)写真撮影:BOOKウォッチ編集部(以下同)

 『飽きる勇気 好きな2割にフォーカスする生き方』(講談社)は、スタイリングディレクターで3児の母でもある大草直子さんが自身の人生を振り返りながら、新時代を軽やかに生き抜くアイデアを提案した本。

 「飽きる。変わる。好きなことだけやる。自分を愛する。これ全部、わがままじゃない」と伝える本書は、読者から「背中を抱いてくれたような気持ちになった」「これでいいんだとラクになった」などのメッセージが続々と届いているそうだ。大草さんに本書に込めた思いを聞いた。

著者の大草直子さん
著者の大草直子さん

―― 「飽きる」のは「よくないこと」という印象がありますが、タイトルに込めた思いをお聞かせください。

大草直子さん(以下、大草):本のタイトルは、私をよく知る編集担当の方が最終的に決めてくださったのですが、「飽きる」という言葉は、私にとってマイナスの要素ではなく、次への原動力になったり、決意表明の意味もあるんです。
 変わってゆく時代の中で、昔からのモノをずっと手に持っていたら重くて前に進めないこともある。ラクに生きたいと思うからこそ、「飽きる」ことが必要なんです。

―― 飽きたら自然と「その次は......」となりますよね。

大草:飽きることには様々な面で覚悟と責任が伴います。仕事面でいえば、私の場合は5年で1キャリアと考え、5年後、10年後、全く違うことにチャレンジしていたりもする。だから時には、安定や仲間と作り上げてきた心地いい空間を捨てることにも。勇気がいりますけど、好きなことや次への楽しい気持ちに正直に向き合うようにしています。

―― 本書を読むと大草さんの決断力と行動力には驚かされます。自分自身を信じているからこそまい進できるんですね。

大草:変わることや行動を起こすことが常に善だとは思っていません。それは人それぞれだから。でも、どんなことでも自分で決めたことをリスペクトして、信じて進んでいくことは大事かなと思います。私はもともと自分に自信がなくて、かつては苦しみました。でも小さなことからでも積み重ねていけば意識は変わっていくと思うんです。

―― たとえば、どんなことから始めたらいいでしょう。

大草:常に「I want...」と、「I(私)」を軸に考えるクセをつけてみる。たとえば、ランチ会でメニューを決めるとき、「みんなと同じメニューにしたほうがいいかな」と思って、本当に自分が食べたいものをガマンするときってありませんか? その気持ち、とっても分かります! 
 でも、そこで自分の気持ちに正直に、食べたいものを注文するだけでもきっと違いますよね。

―― 自分の中で「こうあるべき」というフレームにとらわれすぎないことが大事とも書かれています。

大草:まずは、自分にとって何が幸せなのかを考えてほしいと思います。だから無理に「変わらなきゃ」という焦りや強迫観念のようなものは一度捨てたほうがいいのかもしれない。だって、このままで幸せ、という方もいるでしょう。

―― 仕事、母親、ひとりの女性として、プライベートも包み隠さず、さまざまな面での考え方や生き方が綴られています。読者が自分の立場に当てはめて考えやすいのかもしれませんね。

大草:ありがとうございます。私にとって16冊目の著書ではじめて「生き方」をテーマにした本になりました。いつも自分も含めて「女性がラクになればいいな」と願って仕事をしています。
 実は私も、もがいている最中でトライアルアンドエラーの繰り返し。まだまだ答えは見つからないことだらけですが、それでもなんだかすっごく毎日が楽しい。そのエッセンスを感じていただけたら幸いです。

 記者もワーママの一人だ。今回、大草さんの著書を読み、話を聞いて、日々の迷いや焦る気持ちがふっと軽くなった気がした。取材時に同席していた編集担当者もこの本を作りながら「楽になったし、自分が解放された」と話す。

 来年は、自分を見つめなおして今よりも楽しく過ごしたい、前に進みたいと思っている人におすすめの一冊だ。

 インタビューの後半では、ひとりの女性としての生き方や夫婦関係についてなど、一歩踏み込んだ話を聞く。


プロフィール

大草直子(おおくさ・なおこ)
1972年東京生まれ。スタイリングディレクター。大学卒業後に婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。憧れていた雑誌「ヴァンテーヌ」で4年間編集に携わるが、サルサダンスに魅せられ中南米へ遊学。帰国後はフリーランスの編集者・ライター・スタイリストとして活躍し、プライベートでは結婚、第一子にも恵まれた。子育てをしながら仕事も続け、スタイリングのみならず、広告のディレクションや執筆業など活動の幅を広げた。その間、離婚、再婚、そして出産と人生の大きな変化もあり、現在はベネズエラ出身の夫と3人の子ども、猫と暮らす。2019年よりセルフメディア「アマーク」をスタート。読者に向けて「ラクに楽しく生きる」ヒントになればと日々、メッセージを送っている。

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