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スマホ決済の大先輩は飛騨高山の「さるぼぼコイン」だった!?

 「FRaU SDGs MOOK『MONEY』」(講談社)が、2020年11月27日から発売中だ。1冊まるごと「SDGs(持続可能な開発目標)」を特集する「FRaU SDGs MOOK」シリーズの最新号である。

画像は、「FRaU SDGs MOOK『MONEY』」(講談社)
画像は、「FRaU SDGs MOOK『MONEY』」(講談社)

 今回のテーマは、ずばり「MONEY」。「私のお金が、世界を変える。」と題し、これからのお金の使い方やその流れについて、あらゆる角度から特集している。

 クラウドファンディング、ふるさと納税、ドネーション......さまざまな取り組みの中でも特に興味深いのが、「コミュニティマネー」だ。

 本誌によると、コミュニティマネーとは「地域の活性化を目的とし、限定したエリア内で流通したり、決済手段として利用されたりする通貨」のこと。例として、飛騨高山エリアで使える「さるぼぼコイン」などが紹介されている。

 サービスが開始された2017年当時、画期的だった、スマホアプリで決済する電子地域通貨だ。「さるぼぼコイン」をチャージすると、1%分のプレミアムポイントが付く。加盟店で買い物をすればポイント還元などのサービスも。

 一方、加盟店は、支払いに使われたコインを預金口座に換金して入金できたり、他の加盟店への送金にも利用できたりする。地域内で経済がまわる仕組みを確立させ、「お金の地産地消」を目指しているのだ。

 他にも、寄付や投資をもっと身近にするための考え方や、世界各国で進む最新プロジェクトなど、未来を見据えたお金の使い方についてヒントをくれるコンテンツが並ぶ。

 よく知っているつもりでいた「お金」というものの持つ可能性に、改めて気づかせてくれるムックだ。



   

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