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青森の横浜町で発電した電力が、神奈川の横浜市で使われている!

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ)では、番組でBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2020年10月12日は、「再生エネルギーの今後」をテーマに放送し、編集部からのおすすめの本は『温暖化で日本の海に何が起きるのか』(山内智之 著、講談社)をピックアップ。
 どんな内容なのかは「海の温暖化でサンマは小型化して「冬の味覚」になるかもしれない」を参照。


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写真は、『温暖化で日本の海に何が起きるのか』(山内智之 著、講談社)

 番組では、「みんな電力」代表取締役社長の大石英司さんと、ジェイ・キャスト執行役員の蜷川聡子が「みんな電力のビジネス」や「電気のブランド化」について熱く語り合いました。

顔の見える電力、実際のビジネスの内容は

大石 皆さんが使っている電気は「どこの発電所からきているか」ご存じですか?
 答えられない人が多いと思います。毎日使っている電気代は年間10万前後で、どこに消えているか分かっていないような状況よりも、その電気代を福島の復興などに使え、故郷の水力に対して払えた方が有効的ですよね。「みんな電力」は電力を自由に選んでもらうビジネスを行っています。
入山 野菜とかで農家さんの顔が見える、といったビジネスは最近ありますが、それの電力版ですね。
大石 顔が見えるというコンセプトでずっとやってきました。
 青森県に横浜町があります。そこの電力が神奈川県の横浜市で使われています。
 そのつながりで自治体同士が提携して、学生の皆さんが互いに修学旅行へ行く計画が生まれるなど、実際に人と人との交流も芽生えるような取り組みにも発展できる側面があります。

電気のブランド化

大石 電力市場は15兆円規模と言われており、その1%だけでも1500億円の規模があるんです。なので、1%の方に共感を得て、ファンになってもらうことを当面の目標としています。
 今は、自宅で太陽光を使い発電されている個人の方も徐々に増えてきていて、例えば将来的にはタレントさんの発電した電気も出てくると思うんです。ファンの方たちが、高く買いたいと言う場合もあると思います。電気の付加価値化ですよね。
 現状、再生可能エネルギーは、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」というものがかかってしまうのですが、こう言った価値が生まれてくると、今度は皆さんの負荷も減らすことに繋がるんです。
入山 なるほど、電気のブランド化ですね。

 次回は10月19日(月)19時から、引き続き「再生エネルギーの今後」というテーマでお送りします。

 毎週「月曜日」の19時からお聞き逃しなく!
 ※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」




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