元秋田朝日放送アナウンサーの塩地美澄さんの写真集『塩地美澄写真集 Relieved』(光文社)を手に取った。
アナウンサーとしてテレビ業界でキャリアを積んだ大人の女性が、しっかりとカメラ目線でほほ笑む表紙が印象的だ。
読者が写真集に求めること、感じることは人それぞれだが、この作品には大胆な露出以外にも「癒やされる」ような包容力を感じた。
表紙を飾るビキニ姿には豊かな胸元よりもむしろ、ほほ笑んでいる目元と口元に視線が寄ってしまう。肌の露出より笑顔が際立っている気がした。
この作品は、彼女のボディラインを楽しみたいファンも満足するランジェリーのカットも多いが、デニムのパンツや、黄色のワンピースなどのカットも目を引く。黄色のワンピースの写真は、砂浜で撮影したもので、一緒にその場にいるような雰囲気が写真からあふれている。
そして、ページの中ほどには、ほぼ顔しか写っていない見開きの写真がある。前頁の関連から推測するに、ディレクターズチェアの背もたれに手を添えた彼女のアップ写真だ。この写真は、笑ってすらいないが、吸い込まれそうな瞳が美しい。綺麗な人はいるんだと改めて認識する方も多いのではないだろうか。
この写真集の帯には、次のような一文がある。
「癒やし、癒やされたい」。「安堵する日常」に向けて
新型コロナウイルスの影響で、ひとりひとり状況は違えど、今までとは違った生活に直面している。
さまざまな思いを抱える中で、何かに、無性に癒やされたくなることもあるだろう。
そんなとき、この作品の癒やしは、きっと心の隙間に効くのではないだろうか。
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