2019年度「全国学力テスト」で第1位になった秋田県。 その秋田県は2007年に再開された「全国学力テスト」において12年間でなんと10回も1位を獲得している。 なかでも、トップクラスの学力を誇るのが人口2600人、 村の93%が山林という「東成瀬村」。この小さな村には書店もなければ塾もない。それにも関わらず、 世界中から年間約300回も教育視察団が訪れる。そんな「学力日本一の村」は、どんな教育をしているのかを探った『「学力日本一!」 秋田県東成瀬村のすごい学習法』(主婦の友社)が、小学生の親世代や教育関係者から支持を集め、 11月末で3刷重版となった。
東成瀬村の小学生たちは、毎日、進んで自主学習をする。子どもたちは毎日、宿題とは別に、自分で勉強する内容を決め、自学ノートを使って家庭学習に取り組む。自学の内容は復習、 苦手部分のおさらい、漢字や計算の練習ほか、何でもOK。 注目すべきは、ノートの書き方と自主学習のしかただ。
今は、親も子どもも忙しい時代。親が家庭学習を見てやれる時間を取るのが困難な家庭は少なくない。 都会ではそれを塾や家庭教師に任せている家庭が多いなか、東成瀬村では学校・家庭・地域が一体となって教育と向き合っている。 図書費は全国平均の約4倍。 村役場が講師を招いて行う村営夏期講習はもちろん無料。また村には高校がないため、村外の高校への通学費の8割を村が負担する。これも住民の「子ども一人ひとりが宝」「教育こそが財産」という理解あってのことだ。
本書では「テストで10点上がる」「偏差値が10上がる」といった具体例を示しているわけではない。 しかし、東成瀬村の姿を通じて、子ども一人ひとりが確かな学力をつけるためのヒントが多数描かれている。
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