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小学1年生から60代まで創作童話がずらり「第50回JXTG童話賞」

 JXTGホールディングス株式会社が主催する、「JXTG童話賞」が2019年で50回目を迎えた。1973年から始まったこのコンテストは、毎回「心のふれあい」をテーマにしたオリジナルの創作童話作品を一般募集し、優秀作品を表彰している。これでまの応募総数は約36万通を超えた。

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第50回JXTG童話賞表彰式(撮影:BOOKウォッチ編集部、以下同)

 11月15日、「第50回 JXTG童話賞」の表彰式が東京都内で行われた。今回は、小学生以下の部、中学生の部、一般の部の3部門合計で1万425編の応募があった。

 選考したのは、児童文学者で昭和女子大学名誉教授の西本鶏介さん、「魔女の宅急便」の著者で童話作家の角野栄子さん、女優でエッセイストの中井貴惠さんら。受賞式では、中井さんが各部門の最優秀賞作品を朗読した。中井さんは、ボランティアグループ「大人と子供のための読みきかせの会」の代表も務めている。

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最優秀賞作品を朗読する中井貴惠さん

 小学生以下の部の最優秀賞は、桑田咲月さん(小学1年生)の作品「まほうのばんそうこう」。桑田さんはアラジンと魔法のランプのお話が大好きで、自分のところにも魔人が来たら面白いと思って書いた。作品に登場する「まほうじん」は父親をモデルにしたそうだ。

 中学生の部の最優秀賞は、青木志央理さん(中学3年生)の作品「雨やどりの停留所」。雨宿りをしていたときにまるで別世界にいるような不思議な気持ちになった体験をもとにした。

 一般の部の最優秀賞は、宮田一平さん(66)の作品「雨がすき」。会社をリタイアし、現在は自由な時間を楽しんでいる宮田さん。童話は若いころから書いてみたいと思っていた夢で、今回は妻に背中を押されてチャレンジした。作品は、散歩をしながらふと浮かんだ物語を文字にしたという。受賞者を代表して、宮田さんが以下のようにコメントをした。

「童話賞は約半世紀、私どものようなアマチュアに対して、素晴らしいチャレンジの場を与えていただいた。そのことに心より敬意を表したいと思います」

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受賞作品が収録された『童話の花束』

 受賞作品は、一冊の童話集『童話の花束』にまとめられ、全国の教育機関、児童福祉施設、海外の日本語学校に寄付される。なお、過去の受賞作品は、ウェブサイト「童話の花束」でも読むことができる。

 

 BOOKウォッチでは、絵本・童話関連で、『やさいのがっこう キャベツくん おはなになる?』(白泉社)も紹介している。

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