女優の広瀬すずさんがヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「なつぞら」。2019年9月28日に最終回が放送された。
このドラマでは、ヒロイン「なつ」だけでなく彼女を温かく見守る「じいちゃん」にも注目が集まった。じいちゃんとは、俳優の草刈正雄さんが演じる柴田泰樹(たいじゅ)。その圧倒的な存在感や数々の名言などが涙なしでは見られないと話題になったのだ。
最終回の後、ネット上には視聴者から「なつロスというよりは泰樹ロス」といったコメントが多く寄せられたほどの人気だったが、そんな泰樹ロスに陥った人に読んでほしいのが月刊「文藝春秋」10月号だ。計7ページにわたり草刈さんのインタビューが掲載されており、「朝ドラ『なつぞら』は役者冥利に尽きる作品です」と語っている。
草刈さんが演じた役で「ロス」現象を起きたのは今回が初めてではない。2016年に大河ドラマ「真田丸」で真田幸村の父・昌幸を演じた際も、視聴者の間で「昌幸ロス」ともいえる現象が起きていた。
「文藝春秋」10月号によると、今回の「なつぞら」のスタッフの撮影現場には、大河ドラマ「真田丸」のスタッフが多かったという。記事内で草刈さんは、「作り手がみんな手を取り合って『輪』になっていた」と述べている。そして「自分の実人生と役が重なり合うことがある」とも。本記事を読むと、俳優・草刈正雄と、柴田泰樹、真田昌幸の共通点も見えてくるのだ。
草刈さんは、1952年福岡の小倉生まれ。17歳のとき上京し、資生堂のコマーシャルでモデルデビュー。その後、俳優としてのキャリアを積むが、ずっと物足りなさを感じ、悩み続けてきたという。それが「真田丸」以降、気持ちの変化があったという。
インタビューでは、「本当に今、充実しています」と語る草刈さん。じいちゃんを思い出しながら読むと、「泰樹ロス」後の心が癒されるようだ。
BOOKウォッチでは、「なつぞら」関連で、「「なつぞら」LAST PHOTO BOOK好発進」なども紹介済み。
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