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「令和」も登場する『元号読本』

 元号が新しくなって2か月、早くも「令和」の制定過程を盛り込んだ事典が登場している。『元号読本 「大化」から「令和」まで全248年号の読み物事典』(創元社)。2019年5月20日刊。年号史研究の第一人者、所功・京都産業大学名誉教授らが編纂した。改元年月日や改元理由、勧申者や出典などの各年号・元号にまつわる基本データを押さえつつ、それぞれ時代に起こった歴史的な出来事をコンパクトに解説している。

 類書はあるが、最大の売りは「令和」が掲載されていることだろう。約200年ぶりの譲位による改元で、初めて国書の『万葉集』が典拠とされたこと、皇位継承の1か月前に公表されたことなどを特徴と記している。発案者については、報道によればという限定つきで、中西進・奈良県立万葉文化館名誉館長の名前を挙げている。

 全体は7章に分かれ、「年号・元号制度の基礎知識」なども掲載されている。368ページ、1800円+税。図書館では常備してもらいたい本。


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『元号読本』(創元社)

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