医学書の西村書店が本格的な『女性・スポーツ大事典』

　女性のスポーツ選手は男性とは違う困難に直面する。最近では様々な問題がマスコミでも取り上げられるようになった。医学書出版の西村書店は2019年05月30日、『女性・スポーツ大事典　子どもから大人まで課題解決に役立つ』を刊行した。原著は2016年に米国で多数の大学教員らの執筆で刊行され、本書はその翻訳版。日本語版の監修は宮下充正・東京大学名誉教授。村上則子・津田塾大学教授と山田ゆかり・同非常勤講師が監訳している。5500円（税別）。

　本書は、女性スポーツの歴史、女性特有の生理学はもとより、性の問題、様々なハラスメント、加齢、障がい者スポーツ、学校や組織、さらには政治の場での女性の役割など女性とスポーツに関わるあらゆる問題に切り込んでいる。サッカーのアメリカ代表選手だったアビー・ワンバックや、テニスのセリーナ・ウィリアムズなど著名選手の赤裸々なエピソードやインタビューなども数多く掲載されている。

　スポーツ選手、スポーツ指導者、スポーツ・健康科学系の学生・研究者、学校現場、各スポーツ競技団体、スポーツ関連産業関係者向け。

　本欄では山田さんの著書『子どもとスポーツのイイ関係』（大月書店）も紹介済みだ。

『女性・スポーツ大事典　子どもから大人まで課題解決に役立つ』（西村書店）

（BOOKウォッチ編集部）