あなたは「目」を大事にしていますか?
相手への印象を決定づける顔の部位である「目」。パッチリしていて、いわゆる「目ヂカラ」が強い人は、「この人なら仕事を任せられる」「こんな男性についていきたい」「こんな女性と付き合いたい」といった具合に、ポジティブな印象を受け取られやすくなります。
さらに、目ヂカラの作用はそれだけではありません。
今回は『目は10秒でもっとよくなる!』(自由国民社/刊)著者であり、吉祥寺森岡眼科院長の森岡清史さんにインタビューを行い、目ヂカラの重要性や眼精疲労などについてお話をうかがいました。前編に引き続き、後編をお送りします。
(新刊JP編集部)
■若い人たちにも忍び寄る「眼精疲労」で目が大変なことに!?
――森岡さんの医院は「眼精疲労」の治療に力を入れていらっしゃいますが、それはどうしてですか?
森岡:私は独立して吉祥寺で眼科を開業したのですが、眼精疲労に悩んでいる患者さんがあまりにも多いことに驚きました。さらに、眼精疲労が要因の一つとなって、視力が落ちてきている人たちがたくさんいたんです。そういった患者さんたちの悩みに向き合いたいと思い、今まで頑張ってきました。
――特に最近は、スマートフォンやタブレットの普及で目の酷使をすることが増えました。しかし、目のケアをしている人はあまり多くないようで、20~30代の約半数が5年間で視力低下を実感する一方で普段から目のケアを意識的に行っている人は1割だというデータもありました。
森岡:肌感覚では、(ケアをしている人は)1割でも多い気がしますね。せわしい生活の中で、目のケアまで頭が回る人はそういないと思います。特に男性はそうですね。そういう人たちにもぜひ10秒エクササイズを実践してほしいですし、私自身も悩まれている患者の方々に、その人に合ったケア方法をアドバイスできればと考えています。
――眼精疲労はなぜ起こるのでしょうか。
森岡:詳しくは前著の『眼精疲労はまかせなさい!』を読んでいただくと分かりますが、毛様体筋というピントを合わせる筋肉が疲労したり、目の周りの筋肉、眼球を動かす筋肉等の筋肉が疲労して痛みを伴うことがあります。
――そういった状況を放置するとどうなるのですか?
森岡:ストレスを溜めてしまうことになり、集中力の低下や仕事のやる気の欠如、睡眠不足につながります。ひどいときには体全体へ悪影響を及ぼしてしまうので、眼精疲労だからと放置しておくことは危険です。
――若い人たちの診察をすることも多いと思いますが、彼らの目に疲れがたまっていると実感することはありますか?
森岡:ありますね。彼らは10代の頃から携帯電話、スマートフォンに慣れ親しんでいて、それでゲームをしたり勉強をしたりしてきています。ですが、明るいディスプレイをずっと見続けることはもちろん良くありません。そうすると10代、20代から視力が落ちてくることも十分考えられます。
――電車の中でスマートフォンの画面をものすごく近くで見る人をみかけますが、画面と目をどのくらい離せばいいのでしょうか。
森岡:見ている内容にもよりますが、なるべく離すことです。30センチ以上は離した方が良いでしょう。ものすごい近距離で見ている人がいますが、心配になりますよ。
――眼科医として、このインタビューの読者の皆様にアドバイスをお願いします。
森岡:この『目は10秒でもっとよくなる!』を通じて、「目ヂカラ」をアップしてほしいですね。どんな人も、スマートフォンやパソコンの画面を見ない日はほとんどないと思います。だから毎日、目のケアを意識的に実践すべきでしょう。
――では、本書をどんな人に読んでほしいとお考えですか?
森岡:今言ったように、多くの人が目を酷使しがちです。なのでパソコン作業を毎日している人、スマートフォンをよく見る人は特にエクササイズを実践ほしいですね。また、目のケアをすることで、目がイキイキして「目ヂカラ」がアップし、相手に好印象を与えられるようになります。だから、美容を気にしている女性の皆さんにもぜひ目を通していただきたいです。
(了)
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