4月といえば、新しい出会いの季節。
これまでとは違った新しい人間関係が生まれるため、コミュニケーションの重要性が一年で一番高い時期だと言えます。
特に、新入社員として働きはじめる人にとって、周囲はほとんどが目上の人。彼らと良好な関係を築けるかどうかは今後を左右する問題でしょう。この問題へのヒントをくれるのが『会話はインド人に学べ!』(サチン・チョードリー/著、フォレスト出版/刊)です。
多言語国家ということで、コミュニケーション能力に定評のあるインド人。彼らは目上の人とどう関係を築いているのでしょうか。
■目上の人にも堂々と
目上の人や先輩と話す時、私たちはどうしても緊張したり、相手に圧倒されてびくびくおどおどしてしまいがちです。見方よっては初々しいとも言えますが、これは新人時代だけの話。やはり相手と信頼関係を築くということでは、堂々と振舞う方がベターです。
相手が目上だからといってびくびくしていては、相手に信頼してもらえませんし、会話の主導権は握られっぱなし。
虚勢を張る必要はありませんが、どんな相手に対しても堂々と、というのは新人の時から意識しておいたほうがいいでしょう。
■とりあえず「相手を立てる」
目上の人といい関係を作っていくためには、絶対に欠かせないのが「相手を立てること」です。
これは、会話の時に自分が聞き手にまわって、相手に話させることだけではありません。飲み会やパーティなどで食べ物や飲み物を用意して持って行ったり、終わった後すかさずお礼のメールをすることも含まれます。また、帰る前に「今日はとても楽しかったです」と場をホメて終わりにすると、相手もまた次回誘いやすくなるのでおすすめです。
まずは相手を立てて、尽くす気配りができていれば、自然と目上の人はかわいがってくれるようになるはず。これも、新人は心得ておきたいところですね。
■相手の関心を聞き出す
目上の人と信頼関係を築くために、自分は聞き手に回ることの大切さは前述の通りですが、ただ聞いてあいづちを打っていればいいわけではありません。
こちらから質問を投げかけて、相手の興味・関心・欲求を聞き出すことができれば、相手の人柄もわかりますし、どんなことをすれば喜んでくれるのかもわかります。そして、人は自分の関心事は張りきって話してくれるもの。つまり会話も弾むというわけです。
この時、メモを取りながら相手の話を聞くと、さらに好感度は上がるはず。信頼関係を作る過程で、覚えておいて損はないテクニックです。
本書には、インドの人が対人関係において大事にしているポイントがまだまだたくさん取り上げられています。
新しい環境に慣れずに苦しんでいる人、人と話すのが苦手な人は、手にとってみると不安と緊張の毎日がガラッと変わるかもしれません。
(新刊JP編集部)
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