〝驚くべきことだが、この本は真実である〟。10年以上前から本書の推薦者、寺島実郎氏の言葉である。10年以上前からアメリカは、贈収賄撲滅の名のもとに海外腐敗行為防止法(FCPA)を適用し、自国企業の競争相手となる外国企業にダメージを与えている。取引に米ドルが使われている、米のサーバーを経由してメールのやり取りをしているなどの理由があれば、米司法省は追及を許されるのだ。
著者のピエルッチ氏は、仏の巨大多国籍企業・アルストムの幹部だった当時、出張先の米で突然逮捕され、贈賄の罪で25カ月間服役した。その間アルストムのエネルギー部門が米GEへ売却されるというニュースを知り、自身に起きた出来事との関連性に気づく。米司法省の刑事事件での勝率は98.5%という中での勝ち目のない戦い、生々しい獄中生活の様子。本書は、司法のわな、アルストムのわなにはまったピエルッチ氏の壮絶な体験記であり、日本への警鐘でもある。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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