少女は、物置倉庫で朝を待ちわびる。傍らの幼い妹と空腹に耐えながら―。
実母に棄てられた主人公・里奈は、妹弟と別れて児童養護施設に送られるが、中学卒業を待たずして北関東の故郷を飛び出し、池袋の路上からサバイバルの日々を始める。しかし、裏町を疾走するその姿は、巷間(こうかん)言われる貧困女子のイメージとかけ離れている。自分の力で生き抜こうとする里奈の圧倒的な生命力。家に帰ることこそが「地獄」である仲間の境遇に涙し、、戦う彼女が見いだした答えとは―。
『最貧困女子』等のルポで知られる筆者が初めて挑んだ小説表現。たとえ体を売ろうとも、尊厳まで売っていない少女たちの選択をかわいそうな物語に押し込めたり、差別するのではなく描くには、この形式しかなかったという。感涙とともに、この問題に大きな一石を投じる筆者渾身(こんしん)の初小説だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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