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「至誠の残滓」 矢野隆著

  • 書名 至誠の残滓
  • 監修・編集・著者名矢野 隆 著
  • 出版社名集英社
  • 出版年月日2019年8月26日
  • 定価本体1750円+税
  • 判型・ページ数四六判・296ページ
  • ISBN9784087711912

上野戦争で散ったはずの男、元新選組十番組組長、原田左之助が生きていた--――!

そんな斬新な設定を基に、明治の世にひそむ新選組の残党を描いた、渾身(こんしん)の時代小説。

明治11年。東京の片隅にある古物屋、〝詮偽堂〟の主人・松山勝。彼の正体は、元新選組十番組組長・原田左之助だった。松山のもとに集まるのは、幕末の動乱をともに潜りぬけた猛者たち。新聞綿絵の記者で高波梓と名乗る男は、諸士調役兼監察を務めた山崎烝。そして過去に三番組の組長でありながら、いまでは新政府の犬と比喩される警官・藤田五郎、またの名を斎藤一。

斎藤からの情報で、原田と山崎は人買いを生業にしている元長州藩の士族や、窃盗団と対峙(たいじ)する。3人はやがて、新政府を操るある人物に行きつく――。「今の俺たちに誠はあるのか」。新選組の男たちは、変わりゆく時代の中で、波にのみ込まれてしまうのか。それとも、誠の志を貫くのか。

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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