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「雨に消えた向日葵」 吉川英梨著

  • 書名 雨に消えた向日葵
  • 監修・編集・著者名吉川 英梨 著
  • 出版社名幻冬舎
  • 出版年月日2019年9月19日
  • 定価本体1600円+税
  • 判型・ページ数 B6判・348ページ
  • ISBN9784344035096

埼玉県坂戸市で小学5年の少女が失踪した。最後に目撃されたのは豪雨の中を1人で歩く姿だった。少女の姉が妹は1カ月前に同じ場所で男につきまとわれていたと証言し、県警捜査一課の奈良は現場に入った。

警察が公開捜査に踏み切ると、虚偽や目撃情報が多数出る。SNS上で少女の家族は誹謗(ひぼう)中傷を受け、姉は詐欺被害にまで遭ってしまう。その都度、焦燥に駆られていく家族に奈良は寄り添い、捜査線上に次々と浮かぶ人物に地道にあたる。一度も諦めないが、それには理由がある。彼の妹はかつて強姦被害を受け、今も立ち直っていないのだ...。

超高度情報化社会といわれる現代、公開捜査の弊害が描かれ、美少女愛好家たちが秘密裏に集うサイトも出てくる。だからこそ、アナログにも思える奈良の捜査手法が逆に鮮やかに映る。彼の執念は結実するのか。ラスト14ページ、涙と震えが止まらない。

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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