参院議員、都知事を務めた政治学者の著書が、50年温めていたというテーマが、「ヒトラー」だという。
高校時代に封切られた『サウンド・オブ・ミュージック』を見て、舞台となったオーストリアに忍び寄る独裁者の影、それに翻弄されるように国外脱出を企てる家族の感動的な物語...、高校生なりにこの時代ことをもっと知りたいと思った。
その後、フランス留学を経て、かつてヨーロッパで最も民主的といわれたワイマール共和国(ドイツ)で、なぜ600万人ものユダヤ人を大虐殺(ホロコースト)する怪物が生まれたのかを考察。ヒトラーの少年時代から書き起こしたやさしい入門書である。
意外なのは五輪聖火リレー考案者がヒトラーだった。トランプ旋風、移民や難民を排斥する極右政党の跋扈(ばっこ)、イギリスでのEU離脱...世界に吹き荒れるポピュリズム(大衆迎合)を理解する上でもタイムリーな本となっている。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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