「ヒールをぬいでラーメンを」　栗山圭介著

デビュー作『居酒屋ふじ』がドラマ化された栗山圭介が挑む、ラーメンにプライドと人生をかけた元ＯＬの痛快復活劇！

門阪有希は大手ＩＴ企業に勤務する34歳。社長の萩原とは公私ともに支えてきた恋人同士。しかし上場を目前にして、萩原は有希を会社から追い出した上に、アイドルから転身した女優と結婚する。突然の不幸に茫然（ぼうぜん）自失の有希だが、萩原がラーメン業界に進出すると知って、自分の優れた味覚を生かしてラーメン店開業を目指して修行を始める。そこには女の意地があった。

友人や元同僚に支えられ、一心不乱にラーメン道を進む有希。先輩店員からのシゴキや、店舗開店などの苦労を乗り越えた彼女が、手に入れた希望とは？　大人の青春を描くことにたけた著者が描く、美味しくて爽やかなお仕事小説の傑作。どんな女性も読み終えたらラーメンが恋しくなります！