「太閤検地」と言えば、「刀狩り」と並ぶ豊臣(羽柴)秀吉の主要政策として知られている。教科書で見た記憶がある...という人も多いはずだ。本書は、その太閤検地の狙いや実態などについて、天下統一をめざす秀吉の歩みに沿って論じるものである。
彼は群雄割拠する戦国時代の日本列島を征服していくたびに、奉行を派遣して検地を断行。それにより全国各地の石高を数値で確認していった。そうしたデータを把握・蓄積することで、大名たち加増や減封、国替えは容易となり、統治権力は天下人に集約...。本書からは、秀吉が国土と「富」を掌握していくプロセスや、石田三成や増田長盛といった有能な奉行の存在理由なども見えてくるだろう。激動の戦国時代に終止符を打った中央集権の成果は、その後の江戸幕府にも引き継がれていく。日本の社会構造を丸ごと変えていった野心的な政策の実態に驚かされるはずだ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?