本を知る。本で知る。

「おやすみの歌が消えて」リアノン・ネイヴィン著 越前 敏弥訳

  • 書名 おやすみの歌が消えて
  • 監修・編集・著者名リアノン・ネイヴィン著 越前 敏弥 訳
  • 出版社名集英社
  • 出版年月日2019年1月 4日
  • 定価本体2200円+税
  • 判型・ページ数四六判・400ページ
  • ISBN9784087734959

パン、パン、パン 小学校に「じゅうげき犯」が来た。ぼくのお兄ちゃんが死んだ―。

本書は、多発するアメリカの銃乱射事件を6歳の少年の視点から描いた小説。小学校に銃を持った男が侵入、死者19人。1年生のザックは無事だったが、5年生の兄アンディは犠牲となってしまった。その日から家族は一変する。母親は憔悴(しょうすい)し、父親もどこかおかしい...。孤独になってしまったザックは、きらいだった兄のクローゼットを「ひみつ基地」にし、その中で絵を描き本を読むことで、怒りや恐怖、悲しみ、喜び、寂しさなど、さまざまに沸き起こった感情を整理しようとするのだった。一方、気持ちのやり場がない母は、射殺された犯人の両親を監督責任のかどで訴えようと準備を始め...。

一人称の幼い文章から伝わってくる勇気と優しさが、心に刺さる作品だ。本当に大事なことは、大人よりも子供の方が知っているのかもしれない。

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?