「鎌が刈り残していった花が、躍り上がる炎のように、鎌がきれいに刈り上げた、葦茂る小川の岸に咲いていた。」(「一叢(ひとむら)の花」より)
20世紀アメリカを代表する「国民詩人」として愛されるロバート・フロスト(1874~1963)の一編だ。日常の言葉でニューイングランドの農村や自然、人生を語り、編者によると「生き生きとした口語のリズムに乗せて、一見暖かく、実は底冷えのするような人生の鋭い観察を『語った』容易ならぬ大詩人」である。東京大学名誉教授の比較文学者が、十数年かけて36編を精選し、日英対象で原文とともに味わうことができる。
フロストの詩については、皇后さまやオバマ前大統領も愛読しているといい、特に皇后さまは、編者が御所に招かれた折、「一叢の花」を英語で朗読されたという。そんなアメリカ文学の枠を味わえる1冊。
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