戦後GHQ(連合国軍総司令部)によって没収・廃棄された幻の"名作"の完全復刻。著者は新聞記者で、自らの体験から本書を著し、1938(昭和13)年に刊行され直木賞候補となった。中国・上海近郊の戦線で、一等兵たちの壮絶な戦いが描かれている。
過酷な戦いの日々、たった1個のキャラメルをしゃぶり合い、また1本のたばこを10人で回し喫う強いきずなの戦友の死。戦いの中で死んでいったわれわれの親たちの勇敢に戦う真実の姿がつづられる。
一方で目を覆わんばかりの中国兵たちの民間人に対する蛮行も赤裸々に描かれている。「彼らはどうして自分のきょうだいを虐殺しなければならないのか。僕たちには解く事の出来ない謎である」という嘆き...。
戦線での執筆や負傷した病院での執筆など、いずれもきわめて鮮烈な描写だ。戦争を知らない世代にこそ是非おすすめしたい。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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