こんなヤツが自衛隊にいたなんて。
昨今なにかと話題の自衛隊なのだが、「中のひとはいったいなにを考えているのだろう?」を答えてもらうかたちで始まった本書。
書くのは、伊藤祐靖という元自衛官だ。遺髪を家に置いて海上自衛隊に入り、防衛大での教師生活を経て、軍艦乗りとして順調に出世していく。彼の人生を一変させたのは、能登半島沖での北朝鮮工作船との遭遇だった。相手と目が合った瞬間の描写にはこちらがドギマギし、ページを繰る手がとまらない。
その後、自衛隊初の特殊部隊創設にかかわり、先任小隊長として、最前線の現場で、身を粉にして訓練を重ねるのだが、現実は映画よりもよほど厳しい。
果たして失格したのは、著者か自衛隊か。そこに、自衛隊の本質が凝縮されている。何も知らないあなたこそ、この特殊な世界をのぞいてみてほしい。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?