車に乗って県境を越えると、舗装の状態が変わったりして、別の県に入ったと実感できる。身近な中に感じる異郷である。
本書は、そんな県境を愛するマニアが訪ねた全国13カ所の珍奇な県境の記録である。
山形県と新潟県の間に幅1メートル、長さ8キロにわたって、福島県が盲腸のように食い込んでいるが、地図を拡大して見ないと、どこにあるかもわからない。福岡県大牟田市の中には熊本県荒尾市の飛び地が3カ所あるが、小さいものは民家数軒分しかないという。東京都稲城市にはその名も「県境」というバス停があるが、じつは県境とは全然違う場所に設置されている...などなど、言われてみればたしかに奇妙だが、歴史を振り返ってみればそれぞれに相応の理由があるという。
興奮して地元の人にインタビューする著者と、「別に不自由はない」という冷静な住人のギャップもまた面白い。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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