トランプ大統領が昨年12月、イスラエルの米国大使館をエルサレムに移転すると表明し、中東情勢は一気に緊迫化した。ユダヤ教徒とイスラム教徒、そしてキリスト教徒が聖地とするエルサレム。
郵便学者の著者は、各国の政治的な主張や宣伝が込められた切手に注目する。イスラエル、そしてイスラム教を国教とする国々が戦争や武力衝突、パレスチナ住民の蜂起をテーマに切手を発行し、デザインに込めた思惑や歴史的な背景を解説する。
特に、エルサレム中心部にある岩のドームはイスラム教徒にとって象徴的な建築物で、数多くの切手に取り上げられている。イスラム圏の国々は対イスラエル政策で決して一枚岩ではなく、国益を優先する各国の意向がさらに中東情勢を複雑化させる。米国大使館の移転が、なぜ全世界に混乱をもたらすのか。本書を読んで20世紀初頭から現在までの歴史をひもとけば、容易に理解できる。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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