19~20世紀、なぜイギリスが世界に冠たる帝国として君臨したのか? と聞かれたら、「産業革命に成功したから」と答える人は少なくないだろう。しかし1710年~1910年の間、英国の貿易収支が黒字であることはほとんどなかったという。英国を世界最大の経済大国にしたのは、実は工業ではなく海運業であった。17世紀に制定した「航海法」により、イギリスは世界の物流を制したのだ。
世界史を動かす要因の一つでありながら、あまり論じられてこなかった物流。本書では俊英の経済史家が、地中海で活躍したフェニキアの物流ルートを利用したローマ、ヨーロッパに先駆けて物流の国家介入システムを作り上げた漢、ダイヤモンドなど世界の物流を動かしたユダヤ人の一グループ「セファルディム」など、知られざる世界史を平明に語る。人口や軍事力ばかりではなく物流の力も、国力を大きく左右することがよくわかる。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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