本を知る。本で知る。

「藤原氏 権力中枢の一族」倉本一宏著

  • 書名 藤原氏 権力中枢の一族
  • 監修・編集・著者名倉本一宏
  • 出版社名中公新書
  • 出版年月日2017年12月20日
  • 定価900円+税
  • 判型・ページ数320ページ
  • ISBN9784121024640

大化の改新で活躍した鎌足に始まり、不比等、良房・基経、道長ら古代史を動かす人物を輩出した藤原氏。だが、近現代に至るまで多くの子孫たちが活躍したことは意外に知られていない(例えば細川護熙元首相など)。

本書は、日本史の「真の主役」とも言える一族の歴史がコンパクトにまとめられている。記述が駆け足になるのは仕方がないが、30点に及ぶ系図も収録されており、手もとに1冊あると重宝するだろう。

著者は同じく中公新書で『蘇我氏 古代豪族の興亡』を出している。あわせて読むと、ひとつの史実を勝者と敗者双方の視点から見るおもしろさと重要性が理解できる。

本書によると、「藤原」と名乗っていなくても一族にあたる名字が3452もあるというから(著者の「倉本」氏もそうだという)、読者もあるいは藤原氏の末裔(まつえい)かもしれない。そんな読み方をしても楽しい。

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?