大化の改新で活躍した鎌足に始まり、不比等、良房・基経、道長ら古代史を動かす人物を輩出した藤原氏。だが、近現代に至るまで多くの子孫たちが活躍したことは意外に知られていない(例えば細川護熙元首相など)。
本書は、日本史の「真の主役」とも言える一族の歴史がコンパクトにまとめられている。記述が駆け足になるのは仕方がないが、30点に及ぶ系図も収録されており、手もとに1冊あると重宝するだろう。
著者は同じく中公新書で『蘇我氏 古代豪族の興亡』を出している。あわせて読むと、ひとつの史実を勝者と敗者双方の視点から見るおもしろさと重要性が理解できる。
本書によると、「藤原」と名乗っていなくても一族にあたる名字が3452もあるというから(著者の「倉本」氏もそうだという)、読者もあるいは藤原氏の末裔(まつえい)かもしれない。そんな読み方をしても楽しい。
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