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「プライマリー・バランス亡国論」藤井聡著

  「日本の財政赤字は1000兆円超で、国民1人当たり800万円超の借金」。このような財政危機の話が、繰り返しマスコミに登場する。だが、そもそも財政赤字を減らすために行った政府の消費増税は正しかったのか。 
 本書は、2010年に菅内閣が掲げた「2020年までにプライマリー・バランス(基礎的財政収支)を黒字化する」という目標達成のために実施した消費増税や緊縮予算が、現在まで続く長期デフレの要因であることを、実証データをもとに解明する。 
 そして、財政危機問題で必ず引き合いに出されるアルゼンチンとギリシャのようなデフォルトは、日本では絶対に起こらないと著者は強調する。もしも前述の方針を貫けば、日本は確実に「発展途上国化」してしまうので、直ちに積極財政策をとるべきだ、とも主張する。
 「財政赤字は絶対悪」との思い込みを各種データから覆す、目からウロコの国民的必読書。



書名:プライマリー・バランス亡国論
著者:藤井聡
発行:育鵬社
定価:1600円+税

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